山の中の家

三菱電機は昔、京都の長岡京市で液晶の開発を進めていました。でも、結局まともな製品を作ることができず、開発を断念し、製造装置一式を台湾の企業に売却してしまいました。
液晶の製造工程は、半導体の製造工程に似ています。半導体より工程は簡単ですが、液晶パネルは半導体よりはるかに大きく、厳しい異物管理が必要です。そのため、装置は非常に大きく、巨額の投資が必要になります。また、巨額の費用をかけて購入した装置を正しく管理し、製品を作るためには多くのノウハウが必要です。
三菱電機のような大企業でも技術的な問題をクリアできなかったものです。良質な液晶パネルを造れるということは、大きな技術的な壁を乗り越えた技術力を持っている、ということです。