2015年11月27日
神戸のがんばり
阪神淡路大震災で神戸は大きな被害を受けました。その後、国によって行われた、京浜地区の港湾設備への大規模な投資により、神戸港は日本一の座を失いました。今は名古屋港が日本一の港になっています。
神戸港は衰退し、震災の復興のために、大きな借金を抱え、人口の面でも福岡市に追い抜かれようとしています。
しかし、神戸市は、神戸医療産業都市構想というものを掲げ、新産業の育成に努めてきて、その成果がある程度目にみえるような状況になってきました。同時に横浜市でも京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区という神戸と似たような事業を進めていました。
そんな中で起きたのが、理研の小保方研究員によるSTAP細胞論文ねつ造事件でした。
東京のマスコミはこの事件を大きく取り上げ、神戸の理研と小保方研究員を激しく攻撃しました。
理研は神戸医療産業都市構想において中心的な役割を果たしている施設でした。神戸の理研が閉鎖にでもなったら、神戸の新産業育成に大きな影響を及ぼし、日本での先進医療産業地区の座を失う危機に直面しました。
新産業の主導権を握ろうとする横浜の関係者がマスコミを煽って神戸潰しに動いたように思えてなりません。
神戸のポートアイランドにあるスーパーコンピューターの京が、度々国会で、コスト問題でたたかれているのに対し、横浜にある同様のコンピューターシステムである地球シミュレーターが問題にされないことも不思議です。
潜水艦のオーストラリアへの輸出が話題になっていますが、潜水艦は現在、神戸の三菱重工と川崎重工で交互に作られています。国がオーストラリアの要請に沿って、潜水艦の現地での生産を進めようとしているのも、神戸潰しの一環のようにさへ、思えてしまいます。
まあ、そういう不運はありますが、神戸には、そういうものを乗り越えてがんばって欲しいものです。
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