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2023年04月25日
女性ホルモンのバランス調整に期待できるチェストベリーはPMSだけでなく更年期にも
先日PMSについて書きましたが、まだまだその悩みを軽くできる方法はあります。
ホルモンは自律神経からの影響が大きいことから、毎日の生活リズムや食生活、運動だったり、肉体的・精神的疲労やストレスによって左右されることが多いです。
そしてハーブやアロマオイル、漢方薬など自然から得たエッセンスは体の芯から整えることを目的に利用します。そのハーブの一つ、チェストベリーは特に女性ホルモンのバランスの調整を助けてくれるといわれているのです。
チェストベリーとは?
チェストベリー(西洋ニンジンボク)はチェストツリー(Chaste tree)の別名であり、南ヨーロッパから地中海沿岸、西アジアを原産地とする落葉樹で、夏になると淡いブルーからピンク色の花を咲かせます。
ヨーロッパでは遥か昔紀元前から薬用植物として使われていたそうで、現在でもドイツでは、無月経などの月経周期異常、黄体機能不全やPMSのあらゆる症状など、さらにニキビにもれっきとした治療薬として認可されているようです。
チェストベリーの効果的な摂取量や期間
チェストベリー(チェストツリーエキス)の一日の摂取量は20〜40mg程度。
もちろん飲んですぐ効果が出るわけではありません。いわゆる病院でもらう処方薬でも数日は飲み続けないと効果がないわけで、ハーブや漢方薬などは体の本質に届けようとするわけですから、摂取し続けるということが一番大切になります。
PMSにまつわる様々な症状にたいしては1〜3か月、月経周期異常などになると3カ月は摂取し続けるということが必要になってくるようです。
ニキビの改善にいたっては半年くらいは必要といわれています。
その効果はPMSだけでなく更年期症状や不妊にも
PMSの症状としてあげられる便秘、イライラ、気分の落ち込みや乳房の痛みなどを緩和する働きがあり、実際多くのエビデンスがあり研究でも多く取り上げられています。
またチェストツリーのエッセンシャルオイルによって更年期症状であるイライラなど精神的な症状が改善されたり、よく眠れるようになったなど、また寝汗やほてりなどの症状にも改善が見られたとされています。
このチェストツリーにはプロラクチンという下垂体ホルモンを下げる働きがあるといわれています。
このプロラクチンは出産後の乳汁分泌を促進するという大切な働きがあるのですが、必要のないときにこのホルモン値が高すぎると、月経周期に影響を及ぼしたり、不妊の原因になったりします。
このホルモンを下げることで女性に必要なプロゲステロンやエストロゲンというホルモンのバランスが整うようになります。
このそれぞれのホルモンは女性の月経やそれにまつわる問題に大きくかかわるため、どの年齢の女性にもどのような女性特有の問題にも影響が出てくるわけです。
安全性と気を付けること
このチェストツリーは(チェストベリー)の安全性は極めて高いといわれています。
ただ、経口避妊薬(ピル)の効果を弱める作用があるとされているため、避妊薬として用いている方、または治療薬として内服されている人は避けるか、担当医に相談した方が良いでしょう。
また、子宮筋腫や子宮内膜症、ホルモン感受性の癌にり患している人は、女性ホルモンへの影響が高いことから、避けた方が良いということです。
焦らずまずは自分の身体を受け止めて
ちまたには色々な薬やサプリ、健康補助食品があり、いろいろな形で自分の目の前に情報が飛び込んできます。あれもこれもいいなと思えてしまうかもしれません。
わたしもこのような記事を書くにあたって、本当にいろいろな商品や情報を目にしますが、大切なことは『自分の身体を守ること』
どんなに効果が絶大と宣伝していても、体に有害では意味がありません。
即効性や最大の効果という言葉に踊らされず、じっくり自分のからだと向き合ってまずは受け止めましょう。
そして試してみるときはある程度時間をかけてゆっくりやってみてくださいね。