2017年10月21日
夫のちんぽが入らない
夫のちんぽが入らない
松尾スズキさんと『夫のちんぽが入らない』の著者のこだまさんの対談を掲載!緊張のあまりどんどん身元を明かしてしまうこだまさんと、彼女の危なっかしい言動をツッコみながら優しく見守る松尾さん。永久保存版です!
なんとも衝撃的なタイトルの新刊本がいま、売れに売れている。その名も『夫のちんぽが入らない』(扶桑社)。発売から1週間あまりで部数は6万部に到達し、いまなお売り上げを伸ばしている。
同書は、主婦ブロガー・こだまさんの実体験に基づく私小説だ。あけすけなタイトルとは裏腹に、重苦しく壮絶なエピソードが淡々とした筆致で綴られている。
生き方や家族観を見つめ直すきっかけになる
『夫のちんぽが入らない』は、同人誌『なし水』(なしすい)で発表された。当時から注目を集め、14年5月に行われた同人誌即売イベント「文学フリマ」で同誌は即完売。購入希望者が大行列をなしたという。
今回、その原稿を大幅に加筆修正し、書籍化した。17年1月16日に書店に並び、17日にはもう重版がかかった。
作品の主人公「私」はすなわち筆者だ。小さな集落に生まれた「私」は18歳のころ、進学のため東北地方へとわたる。そして下宿先で出会った男性と交際を始める。
「ちんぽが入らない」とは、男性と初めて体を重ねようとしたとき、性器が挿入できなかったことを端的に表現した言葉。
「いつか入る」という願いを秘めて、「私」は男性と結婚する。しかし、それは壮絶な生活の始まりだった。性器が挿入できない悩みを引きずりながら、仕事や家庭でさまざまな困難に直面する「私」。そうした自身の境遇にますます傷つき、孤独感を強めていく。
重苦しい読後感を心の中に残し、自分の生き方・家族観を見つめなおすきっかけになる、そんな本だ。
広告は「タイトルを小さくしたり、伏せたり...」
“「発売翌日には読者ハガキが届いているような状況で、反響の大きさに驚いています」
と語る。読者は男性より「女性の方が多い印象です」という。
確かにツイッターでも、漫画家のおかざき真里さんやコラムニストのはあちゅうさん、翻訳家の岸本佐知子さんなど、多くの女性著名人が賛辞を送っている。
この書名なら避けては通れない、広告表現の問題についても聞いた。
“「広告部門は新聞広告を掲載する方向に動いています。ただ、タイトルを小さくしたり、伏せたりすることも考えており、どのような仕上がりになるかわかりません」
序盤ものすごく真面目に読んでいたのですが本題の「入らない問題」が勃発してからは「…創作実話か?」という疑念が振り払えず色々困惑。なんで入らないのかはサイズの問題じゃないの?何故無駄に「不能」とかいう言葉を使うの?シーツが血まみれになるほど裂けてるのに病院に行かずに済みますか?大体挿入することがsexですか?読む前はサイズ問題で挿入はできないけど精神面では繋がってる夫婦の話なのだろうと思っていたのですが、何故そこまでお互い話しあわないの?とか本当に色々疑問がわいてしまい、世の中にはこういう人もいるのかも
夫のちんぽが入らない【電子書籍】[ こだま ] |
再読。タイトルもタイトルだけど中身も重い…、シリアスなエッセイ。壮絶な内容なのに静かな感じに書いてるから読んでると何故か深刻に感じない。なんで結婚したのか付き合ったのかわからない。だけど彼女らなりに悩んで悩んで悩み抜いて、この生き方をしようとした決意を批判も意見も出来るわけない。 この空の下、こだまさんが幸せに過ごしてればいいな、と感じた
衝撃を受けたタイトルとどっしりと重い内容。 他の夫婦ができていることができないもどかしさ、 子供に期待する親や周囲の無神経さの描写が読んでてしんどくなる。 自分の娘の事を旦那の両親に欠陥品というシーンは毒母すぎて唖然とした。 家族であっても知らなくていいほうがよい事もあると思うので、公表されないほうがいいような気がする。 しかし、作者としてここまで鮮明に私生活を書かれた勇気はすごい。周りと違う人生を選んだ人には勇気付けられる人もいるはず。
話題の私小説『夫のちんぽが入らない』(扶桑社)の勢いが止まらない。13万部を突破と、文芸書としてはベストセラーと言ってもいい大ヒットとなっている。また、出版当初はそのインパクトの強すぎるタイトルゆえに難しいと言われていた新聞広告も、「書名は書店でお確かめください」と記載してタイトルをぼかすという前代未聞の荒技で朝日新聞など大手新聞にも掲載されることになった。
しかし、本に対する注目度が上がれば上がるほど、著者のこだま氏はある恐怖に震えているという。
いったいなぜ? その本題に入る前に、『夫のちんぽが入らない』とはどんな小説なのか、念のためおさらいしておきたい。
『夫のちんぽが入らない』は、主婦ブロガー・こだま氏による実体験をベースとした自伝的私小説。物語は彼女が大学に入学した年の春、後に夫となる彼と出会うところから始まる。順調に交際を重ねていく2人だが、初めてベッドを共にしたとき問題が起きる。本のタイトル通り、ちんぽが入らなかったのである。初体験の相手とは問題なくできたのに、夫のちんぽだけが入らない。ジョンソンベビーオイルを塗っても、激痛が走りシーツが血まみれになるだけでどうしてもダメ。それは結婚後も変わらず、結果として夫は風俗に、そして彼女は不倫に走るなど悩み苦しみながらも、最終的には2人だけの夫婦のかたちを見つけだしていくという物語だ。
新聞に書名を載せられないタイトルとは裏腹に、読後は読んだ人が自分の家族観や夫婦観を再考するきっかけにもなる本で、生き方の多様性を肯定するそのメッセージには多くの人が勇気づけられた。
『夫のちんぽが入らない』は、決して邪な本などではない。では、なぜこの本が売れることを著者は恐れているのか? 「クイック・ジャパン」(太田出版)vol.130に掲載された写真家・植本一子氏との対談のなかで彼女はこのように語っている。
「今回の本の存在は夫も家族も知りません。できれば死ぬ間際まで言いたくない。私は嘘をついているんだな、って思います。こうして本が話題になればなるほど、自分の身が苦しくなる」
もともと、こだま氏は自分がライターであることを夫や親に明かしていない。しばしばエッセイのネタに家族のことを書いているのにも関わらず……。しかもそのうえ、『夫のちんぽが入らない』という小説は、夫婦のベッドルームでのことをいっさい包み隠さず書き綴った本だ。自分のことはもちろん、夫が妻に隠れて風俗に通っていること、そこで性病をもらってきたこと、行きつけの風俗嬢に「キング」とあだ名されるほどの“モノ”をもっていることまで明かしている。夫の職業や住んでいる場所などは実際のものとは少しずらしているそうだが、周囲の人が読めば気づかれるほどしか変えていないようで、事実、旧友にはライターとして活動していることを見破られていたそうだ。
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