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2017年01月19日

7日目.イベント作成⑤

4-7.条件分岐

 基本的には文字通り、「条件」を設定することで「分岐」する、というイベントです。
 条件分岐の設定の仕方には2つあります。

4-7-1.選択肢の表示

 プレイヤーに選択肢を与えることで物語を分岐させる方法です。
 物語を完全にこの選択肢で分岐させたいのであれば、さらにスイッチや変数などを利用します。

1484825105506.jpg

選択肢
 基本6つまでしか設定できません(十分だとは思いますが)。

背景
 文章の表示と同じ種類があります。

ウィンドウ位置
 「右」「中」「左」があります。それぞれウィンドウの位置を調整することができます。

デフォルト
 選択肢を表示した時、デフォルトでどの選択肢が選ばれているのかということです。
「なし」にすると、選択肢は何も選ばれていない状態で表示されます。

キャンセル
【Escキー】、または【右クリック】、【二本指でのタップ】などキャンセル行動を行った際、自動選択される選択肢です。
「分岐」を選ぶと、キャンセル時に行われるさらなる分岐を作ります。
「禁止」を選ぶと、キャンセルがそもそもできなくなります

 また、中級者向けかとは思いますが、木製ペンギン様のHP、「ペンギンの寝床」様にて、選択肢拡張というプラグイン(機能拡張を行うプログラムのこと)が配布されています。

 使える機能としては、
・選択肢を7つ以上に増やす
・選択肢の表示位置をpixel単位で設定する
・選択肢をそもそも表示するかどうかの設定を細かく行う
 ということができます。
 とても有用なプラグインですので、慣れて来たら使ってみるといいと思います。

4-7-2.条件分岐

 こちらは、「条件」を細かく設定し、条件に合った場合にのみ行う「分岐」を設定します。

 条件として設定できるものは、
スイッチがONかOFFか
変数が定数以上か以下か。または別の変数と比べてどうか。
タイマーが規定以上残っているか、または規定以上減っているか
アクターがどのような状態にあるか
敵キャラがどのような状態にあるか
・船など、乗り物に乗っているか
・お金・アイテム・武器・防具などの所持状況・何のボタンが押されているか
・その他スクリプトで確認できる状況 お気付きかと思いますが、ほとんどのものを条件として指定することができます。

 これらの条件を指定し、組み合わせ、条件が重なると、条件に合った場合にイベントが動くようにできます。
 また、逆に条件が合わない場合にイベントが動くようにもできます。両方の設定ももちろん可能です。

 基本的にはスイッチや変数で条件設定することが多いですが、アクターなどで制御できる場合にはそちらで設定した方が、スイッチや変数の使用数を無駄に減らすことがなくていいと思います。

例)背後(右)から話しかけた時とそのほかの方向から話しかけた時とで反応が違うNPC

1484826755345.jpg
 このように設定することで、背後(右)から話しかけられた場合にだけNPCが怒る、というシチュエーションを作ることができます。
 この時、さらに片方だけスイッチをONにしたり背後からの場合だけ戦闘を起こしたりすれば……夢が広がりますね!

例)スイッチ1と2と3と4が両方入っていないと作動しないイベント

 スイッチは出現条件で2つまで設定できますが、それ以上はこの「条件分岐」にて設定します。
 ページを増やして出現条件とセルフスイッチで設定する方法もありますが、無駄にページ数が増えて混乱の元になるのと、またセルフスイッチも4つしかないので避けた方が無難です。管理できるのであればどちらでも構いませんが。

条件分岐でやる方法
1484829749625.jpg

ページを増やす方法
1484829873784.jpg1484829883925.jpg


 このように条件を設定しつつ、プレイヤーにその条件をクリアするよう文章で促します
 条件をクリアしたらスイッチまたは変数で先に進めるように設定し、また条件を提示し……
 基本的にはこの繰り返しでRPGを作って行きます。

 ぶっちゃけると、もうここまで見て頂いた方は、すでにRPGを作るだけの知識を得ているはずです。

 明日以降も知識の共有はして行きますが、RPGツクールはたったこれだけの簡単な知識だけでも、ゲームを作ることができる便利なツールです。

 是非、ご自身で作った物語を形にして見て下さい!

--------------------

というところで本日は短いですが終わります。
明日以降は、あればあったで便利だけど、別に使わなくても作れるかなぁ?という便利かもしれない知識を共有して行こうと思います。

とても、すごく基本的なことからやりますので、よろしければまた覗きに来て頂けたら幸いです。
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