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2014年09月29日

ネットオークションで意外に高く売れるもの

探していたレア商品の出品があれば、消費税0%で購入できるネットオークション。売る側にとっては、不用品をお金に換えられるというメリットがある。

ネットオークション歴10年、取引数4000件以上の私でさえ、「こんなものも出品していいのか」「これも落札されたのか」と驚くこともしばしば。自分では捨てるしかないと思っているものが、実はお金になることも多い。

実際に高値で売れている商品を知ろうと、ネットショッピング・オークションの比較・検索サイト「オークファン」を訪ねた。

事業統括部の飯坂玲子さんによると、初心者の男性でも出品できそうな最たる例が、家電の中でもジャンク品と呼ばれる壊れた商品だという。

たとえば、画面が割れたiPhoneが2万円以上、画面が映らないMacBookAirが約4万円で落札されている。

「部品を替えた再利用などのために購入されているのではないでしょうか」(飯坂さん)

実家の押し入れを探せば出てきそうな、子供の頃に夢中になったものの取引も多い。

ファミコンソフトの中では、「アイアンコマンドー」が16万円、スターウォーズが約2万円で取引されている。

「ビックリマンチョコ」のおまけとして入っていた「ビックリマンシール」の取引も多いが、「ブラックゼウス福袋版」は、なんと30万円で落札。「ビックリマンシールは、レアものではなくても、1枚100円くらいで取引されていますね」(飯坂さん)というから、まとめて出品すれば、数千円くらいにはなるかもしれない。

自分の趣味を実益に換えている人もいる。市販されているガンダムのプラモデル(ガンプラ)を組み立てて塗装した商品は、「300件以上の申し込みがあり、約93万円で落札された例もある」(飯坂さん)。ここまで高値がつくものは高度な技術を有するが、ほかの「塗装済みガンプラ」でも、1万円を超える落札価格も少なくない。

私が作った商品も高値で売れたことがある。あるとき1000万円を見たくなり、100万円の束を模した無地の紙束を製版所に発注して作ってもらった。束の一番上に1万円札を入れるだけで、100万円のように見える束だ。その後、自分以外にも大金持ち気分を味わいたい人はいるだろうと思い、これを1億円分にしてネットオークションに出品したところ、なんと10万円で落札された。アイデアもお金になるのだ。

出品する際には、注意点がいくつかある。

まずは商品写真をしっかりと撮ること。フラッシュを使わず自然光にする、衣類は着用時をイメージできるようにハンガーにかける、といったちょっとした工夫だけで落札価格は上がる。

次に、終了時間の設定は、オークションが一番賑わう週末の22〜24時にすること。出品しても購入者に気づかれなければ意味がないうえ、終了時間まで日にちが長いと、検討したまま忘れ去られる危険性があるためだ。

スタート価格については、同じ商品の過去の落札価格などをオークションサイトで検索して設定する。ほかの出品商品よりやや低く設定すれば、ユーザーは入札しやすくなる。

ビジネスマンの場合、常にサイトをチェックするのは難しいだろう。「週末しか対応できない」と商品説明に記しておけば、対応が遅いなどのクレームも届かず、安心だ。

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