日々の出来事

　「ヒラリー・クリントン氏がステージに登場しました。政治の表舞台に久々の登場とあって、大きな大きな歓声が上がっています」（記者）

　アメリカ中西部アイオワのイベントに登場したヒラリー・クリントン前国務長官。政治資金パーティーへの出席が大きな注目を集めているのには、わけがあります。ヒラリー氏は２００８年の大統領選で、当初、優勢が伝えられていたにもかかわらず、予備選挙の最初の地、アイオワでまさかの敗北を喫しました。オバマ候補に後れをとるきっかけとなり、以来、足が遠のいていた因縁の地にこの日、およそ６年ぶりに訪問しました。

　「あのこと（大統領選）を考えているのは本当なの。でも、それを話すために今日来たわけではないの」（ヒラリー・クリントン氏）

　大統領選への態度を明らかにしなかったものの、いよいよ出馬に向け、本格始動したとみられているのです。

　アメリカの上下院議員を選ぶ中間選挙が１１月に迫る中、オバマ大統領が支持率４割前後に低迷していることもあり、与党・民主党は苦戦を強いられています。

　アイオワでも、議席を失いかねない状況で、高い支持率を誇るヒラリー氏の登場は、民主候補にとって大きな底上げにつながる一方、ヒラリー氏にとっても大統領選への出馬を決めた際、重要州の足固めとなります。

　（Ｑ．妻は出馬しますか）
　「分からない」（クリントン元大統領）
　（Ｑ．聞かないんですか）
　「向こうが言うべきだと思ったら言ってくるでしょう。そして、きちんと発表するでしょう、自分にではなく。分からないよ」（クリントン元大統領）

　中間選挙まで１か月半。いよいよ政治活動を本格始動させたヒラリー氏の動きに注目が集まります。