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2014年11月02日

トヨタ ブラジル生産車を隣国へ輸出


トヨタ自動車は、南米・ブラジルで生産した乗用車を隣国のウルグアイとパラグアイに本格的に輸出することになり、現地の工場で記念の式典が開かれました。

ブラジル・サンパウロ州ソロカバにある工場で行われた式典には、トヨタの担当者や地元政府の関係者などおよそ150人が参加しました。式典では、ウルグアイとパラグアイの国旗をボンネットに取り付けた小型車「エティオス」が、それぞれの国の販売責任者に引き渡されました。
トヨタでは、人件費の高さなどが障害となってブラジル工場で生産した車の輸出先がアルゼンチンだけに限られてきましたが、ブラジル政府が輸出による売り上げの3%分を支払い済みの税金から還付する方針を決めたことなどから、輸出先の拡大に踏み切りました。トヨタは、ウルグアイとパラグアイでそれぞれ年間500台程度、販売することを目指し、その後はほかの中南米の国々にも販路を拡大したいとしています。ブラジルトヨタの近藤剛史社長は「車をブラジルから輸出して収益が上がる体制になってきた。南米には地産地消でブラジルから車を出していきたい」と話しています。
ブラジルに拠点を置くほかのメーカーは、景気低迷が続くアルゼンチンでの販売の落ち込みを補うために中南米各国への輸出拡大を検討しており、販売競争が激しさを増すことが予想されます。

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