「ePHOTOzineに、パナソニックLumix G X VARIO 12-35mm F2.8のレビューが掲載されています。
軽量コンパクトにもかかわらず、このレンズは非常にしっかりとした造りだ。鏡筒はガンメタ仕上げのハイクオリティなプラスチックで、マウントは金属製。F2.8の明るさだが重さは305グラムしかなく、GF3などのコンパクトなボディともよくなじむ。防塵防滴を採用しており、過酷な環境にも対応する。
ズームリングはスムーズで、ズーム全域で固くなる場所はない。ズームリングには、自重落下しないだけの十分な抵抗がある。鏡筒はズームの望遠端では約1/2インチほど伸びる。
フォーカシングはインナーフォーカスで、フィルター取り付け枠は回転しない。AFはとても速く、正確だ。フォーカスリングは十分な重さがあり、ピント合わせはやりやすい。
手ブレ補正は、35mmで1/10秒でシャープな画像が得られ、おおまかに言ってシャッター3段分の効果がある。目一杯気を付けて撮影するなら、35mmで1/5秒でさえ可能だ。
解像力は12mmでは、中央はすでに素晴らしい値(excellent)で、四隅はまずまずの値(fairly good)。F4に絞ると中央はズバ抜けた値(outstanding)になり、四隅も良好な値(good)になる。
23mmでは全体的に少し解像力が増し、開放から中央はズバ抜けた値(outstanding)で、四隅も良好な値(good)。絞ると中央は解像力を増すが、四隅はほとんど改善せず良い値(good)のままだ。
35mmでは、中央は広角側ほど高い解像力ではなくなるが、画面全体の解像力は増す。F2.8-F5.6の間では中央は素晴らしい値(excellent)で、四隅はとても良好な値(very good)だ。
色収差は12mmでF22まで絞った場合に若干大きくなるだけで、ズーム全域でとてもよく補正されている。
周辺光量落ちは、12mmで1.37EV、35mmで1.27EVで概ね良く補正されている。F5.6まで絞ると、ズーム全域で周辺光量落ちは実質的に解消する。
歪曲は広角端で0.543%のタル型、望遠端で0.483%の糸巻き型で良好に補正されている。歪曲の形は整っているので、後処理で比較的修正しやすい。
逆光耐性の問題はなく、光源を入れて撮影した場合でさえ高いコントラストを維持している。
性能の面では、このレンズは、色収差や歪曲が少なくシャープでコントラストが高い。これはプロスペックのズームに期待されるべきものだ。
良い点: 素晴らしい解像力(特に中央)、歪曲が少ない、防塵防滴、高速なAF、F値2.8一定、手ブレ補正、コンパクトなサイズ。
悪い点: 高価なのはプロスペックのF2.8ズームでは普通のことだが、手が届かないユーザーも多いかもしれない。
解像力は中央は非常に優秀ですが、周辺部はそこそこといった感じですね。色収差や歪曲、周辺光量落ちなどは、いずれも問題はなさそうです。サンプルを見る限りでは、ボケ味も悪くなさそうですね。ウィークポイントして価格が挙げられていますが、国内では早くも8万円台まで下がってきているので、スペックを考えれば価格は許容範囲内と言ってもよさそうです」info
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