Techradarに、オリンパスOM-D E-M5のレビューが掲載されています。
ボディで唯一残念なのは価格の割にボタンの感触が安っぽいことで、しばしば、ボタンを入力する際に2度押す必要に迫られた。ボディと同じ金属製のよりしっかりとしたボタンにして欲しかった。
EVFはリフレッシュが非常に速く、ごく自然な感覚で使える。このEVFは、NEX-7と全く同等とは言えないにしても、我々が使用したEVFの中で最も良いものの一つだ。
画質はとても良好で、12MPのPENシリーズから顕著に改善されている。ディテールはとても素晴らしく、特に自然光で低感度で撮影したときには素晴らしい。撮って出しのJPEGも実にシャープだ。
オートホワイトバランスは多くの場合で正確だが、室内の人工光下や複数の光源がまざっている場合は暖色に傾く傾向がある。
324分割ESP測光はとても一貫しており、トリッキーなライティングの状況でも撮影したが、多くの場合正確だった。
高感度はPENシリーズと比べて顕著に改善している。ISO1600から画質が低下し始めるが、多くのシチュエーションでISO1600は十分許容範囲内。
手ぶれ補正システムは一貫して良好な性能だが、マクロ撮影では苦戦している。
AFは素晴らしいスピードだが、正直言ってE-P3から顕著な改善があるとは言えない。
解像力は、JPEGではISO200で24前後まで解像している(テストに使用したレンズはシグマ50mm F1.4)。
JPEGによるS/N比(ノイズ)のテストでは、ISO1600まではOM-DはX-Pro1、GX1、NEX-7、E-P3よりも劣っているが、それ以上の感度ではX-Po1以外の全機種を上回っている。
TIFF(RAW)のS/N比は、(全ての感度で)X-Pro1、GX1、NEX-7、E-P3を上回っており、これはOM-Dがノイズに上手く対処していることを示している。
JPEGのダイナミックレンジは、全ての感度でOM-Dが一貫して高い値で、このことは高感度でさえハイライトとシャドーの階調が豊かであることを示している。
TIFF(RAW)のダイナミックレンジは、全ての感度で高い値で、これまでテストした全てのミラーレス機の中で最高の値だ。テストの結果は、OM-DがE-P3に比べて全ての感度で少なくとも3EVはダイナミックレンジが広いことを示している。
OM-D EM-5は素晴らしいカメラで、市場の流れを変えるポテンシャルを秘めている。このカメラには多くの好ましい点があるが、とりわけ素晴らしい画質とレトロスタイルが気に入っている。どのくらい売れるか興味深い。
RAWによるテストではS/N比もダイナミックレンジも最低感度から最高感度までを通して5機種中トップで、E-P3、GX1、NEX-7、X-Pro1を超える値となっています。特にE-M5のダイナミックレンジの広さはズバ抜けています。
パナソニックの16MPセンサーを採用するGX1には、E-M5はS/N比でもダイナミックレンジでも大きな差をつけているので、どうやらE-M5のセンサーは、噂通りパナソニック16MPセンサーとは全く別物のようです。