読書感想文に困っている方、今年度の課題図書はこちらです!
【小学校低学年の部】
つくしちゃんとおねえちゃん
作: いとう みく
絵: 丹地陽子
出版社: 福音館書店
しっかり者のお姉ちゃんと、ちょっとのんびりやの妹つくしちゃんのお話です。お姉ちゃんは頑張り屋で、強そうな印象ですが、足を引きずっていることが気になるつくしちゃん。
そんなお姉ちゃんも、つくしちゃんと一緒に過ごしているときの印象と、学校で同級生と過ごす時の印象はちょっと違う感じ。
姉と妹、二人がお互いに思いやるストーリーが詰まった本です。
どちらの目線で読むかで感じ方は分かれそう。どんな感じ方をするのかは子供次第ですが、身近な関係だからこそお互いを分かり合える、心温まるお話です。
兄弟、姉妹がいる子供、ひとり、長男か長女、次男か次女など、読み手の家族構成により、読んだ後の感想や捉え方が違ってくるのかなーっという気がします。
ばあばに えがおを とどけてあげる
文: コーリン・アーヴェリス
絵: イザベル・フォラス
訳: まつかわ まゆみ
出版社: 評論社
人生から喜びが消えてしまったおばあちゃん。そんなおばあちゃんに喜びを届けようと、孫は探しに出かけます。
でも、喜びは形ではありません。
喜びって、何?
そんな疑問を与えてくれるお話です。
確かに、なんでも楽しかった子供の時と比べて、大人になると笑顔も減ってきますね。そんな大人の気持ちを子供の力でパッと明るくしてくれます。
イラストの笑顔が、とても幸せな気分にしてくれます。
おばあちゃんと孫という温かな雰囲気も素敵です。
すうがくでせかいをみるの
作: ミゲル タンコ
訳: 福本 友美子
出版社: ほるぷ出版
家族には、ぞれぞれ好きなことがある。そして自分の好きなことは数学!
数学は勉強だけではなく、どこにでも隠れている!公園、湖、景色、なんでも数学という目線で考えるのが楽しくて仕方がない!
好きっというパワーって、いろんな視点でたくさんの発見をしています。
夢中になることの楽しさと、大事さを感じる内容です。
おすしやさんにいらっしゃい!生きものが食べものになるまで
文: おかだ だいすけ
写真: 遠藤 宏
出版社: 岩崎書店
お寿司屋さんを訪れた子供達。
目の前で魚がどんどんと捌かれていきます。
生き物が食べ物になり、自分たちの体に入る。
自分の体は、たくさんの命で支えられている。
何気なく食べている物への、感謝の気持ちにそっと気づかせてくれるお話です。
【小学校中学年の部】
みんなのためいき図鑑
作: 村上 しいこ
絵: 中田 いくみ
出版社: 童心社
図鑑を作ろう!
そんな課題と格闘する子供たちの様子が描かれた作品です。
図鑑のテーマはためいき。
なんでため息がテーマになったのか?ためいきってどんな気持ちなのか?
グループ活動での葛藤やトラブル。
いろんな思いが交錯しながら、ためいきをテーマに学校での活動の様子がリアルに表現されている内容です。
子供同士の関わり方や、表現方法、課題への進め方など、実際に子供たちが過ごしている学校での様子と、本の世界がうまく関わりそうな一冊です。
チョコレートタッチ
作: パトリック・スキーン・キャトリング
訳: 佐藤 淑子
絵: 伊津野 果地
出版社: 文研出版
ギリシャ神話「ミダスタッチ」がモチーフになっています。
チョコレートが大好きすぎる少年。
ある日、すべての味がチョコレートになってしまいます。最初は嬉しかったけど、そのうち。。。
そして触ったものも、すべてチョコレートになってしまった。。。
喜びが後悔になり、欲というものについて考えさせられる作品です。
111本の木
文: リナ・シン
絵: マリアンヌ・フェラー
訳: こだま ともこ
出版社: 光村教育図書
男尊女卑というジェンダーの問題について、木を植えるということを通して問題定義している作品です。
この世界からサイがいなくなってしまう アフリカでサイを守る人たち
文: 味田村 太郎
出版社: 学研
ノンフィクション作品です。
密猟で、激減してしまったサイ。
サイと密猟者、そしてサイを守る人たちのお話です。サイの孤児院や復活プロジェクトなど、サイを守る人々の活動について教えてくれるストーリーです。
【小学校高学年の部】
りんごの木を植えて
作: 大谷 美和子
絵: 白石 ゆか
出版社: ポプラ社
小学五年生のみずほちゃん。二世帯住宅で大好きな祖父と暮らしています。そんなおじいちゃんにがんの再発が。「積極的な治療」はおこなわない祖父を、みずほちゃんは理解できません。
「『たとえ明日、世界が滅亡しようとも、今日わたしはりんごの木を植える』ということばを知ってるか?」祖父はみずほちゃんに問いかけます。
がんという病気を抱えながらも、穏やかな日々を過ごす祖父。
生きること、死ぬことについて、祖父と過ごす時間を通して考えさせられるお話です。
風の神送れよ
作: 熊谷 千世子
絵: くまおり 純
出版社: 小峰書店
長野県南部、天竜川上流域に伝わる、「コト八日行事」。国の無形文化財にも指定されています。
優斗たちが暮らす地区では、二日間にわたるコト八日行事は二日間にわたり、すべてが子どもたちに任されます。
疫病神を祓い、無事地区境まで送るという大役を、うまく果たすことができるのでしょうか?
ぼくの弱虫をなおすには
作: K.L.ゴーイング
訳: 久保 陽子
絵: 早川 世詩男
出版社: 徳間書店
怖がりな少年が、親友の女の子とともに、弱虫をなくす作戦を考えたのですが。。。
家族を巻き込んでしまうこととなり。。。
偏見や人種差別の問題も取り上げながら、苦手を克服する子どもたちの成長を感じるお話です。
捨てないパン屋の挑戦 しあわせのレシピ
著: 井出 留美
出版社: あかね書房
食品ロスがテーマになっているお話です。
捨てないパン屋になるまでの経緯や葛藤、深い愛情と、食品ロスなき未来を描いているノンフィクション作品です。
図書館の予約では、すでに30人待ちになっている本も!予約を待っていたら、夏休みが終わります。
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