2024年10月30日
ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第130話
バレエ教師の半澤です。
火曜日から土曜日までの朝は11時からレッスンやってます。
水曜日と金曜日の5時20分からは、小学生を対象とした
レッスンをやってます。
夜は火曜日から金曜日まで7時からです。土曜日は夕方の6時からです。
祭日は月曜日も他の曜日でも朝11時からです。
皆さま、お待ちしております!
ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)
私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
https://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/
連絡をお待ちしてますね!
2024年12月28日(土曜日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。
Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。
スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。
バリエーションは「バヤデール」から「ニキヤの登場」シーンのバリエーションです。
男子も自分の好きなヴァリエーションしましょう!
さ、やりましょう!!
連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第130話
暗い闇夜の中でボリショイ劇場の玄関の明かりが照り、
雪がどんどん降っている。その雪が上からではなく、
横から吹き付ける時は一気に温度が10度下がるだろう。
それでも分厚いジャケットと手袋がショージを守って
くれるので大丈夫だ。
2時間が過ぎて、ショージは軍人たちに手袋と
ジャケットを返してから再び関係者入口に来ると、
どうやらバレエ「アニョータ」は終わった模様だ。
そこで待っていると続々と関係者やダンサーたちが
帰って行くが、この中にはアンドリス・リエパは
いなかった。
うつろな瞳
関係者入口では、待てど暮らせどワシリエフ氏は
出て来ない。「どうしたのかな…?プルミエール
(初公演初日)だから、VIPのお客さんとパーティー
でも劇場内で繰り広げているのかな…」すると、
向こうから小柄な女性がフラフラと歩いて来た。
それは紛れも無く、ワシリエフ氏の奥様で世界的
にも超有名なエカテリーナ・マクシモワさんだった。
ショージはこちらに近づいてくるマクシモワさんに
聞いてみる事にした。「あの〜」するとマクシモワさんは
非常に疲れている様子で、ショージを見るなり「あん?
何か用なの?」マクシモワさんは既に泥酔の様子で、
ウォッカの臭いもプンプンだったが「あ、私は日本人の
ダンサーで旦那さんのワシリエフさんとここで待ち合わせを…」
すると言葉も終わらない内に「あー、あんたなのね…
もう、聞いているから知っているわ。でも、こんな所で
待っていても今日、あんたはあの人に会う事は出来ない
わよ…」ショージはたまげてしまい、「うぇ〜!?
ど、どうしてなんですかね?!」
マクシモワさんはフラフラと体を揺らしながら
「どうしてって、今日はプルミエールだったのは
あんたも知っているでしょ?色んな人と会わなきゃ
ならないからよ!日を改めた方がいいわ…あ、そうだわ、
あんたこれからあたしと一緒に私の家に行きましょ…
さ、行くわよ!」ショージはぶったまげながら、
「は、はあ!?家って、マクシモワさんと一緒に
家に行ったら、旦那さんに会えるからですか?」
もうマクシモワさんの眼は虚ろになっていた。
「さっき言ったでしょ…今日は会えないって…」
「じゃ、じゃあ、家に行って何するんですか!?」
「あたしと一緒に飲むのよ…!あんた飲める?」
ショージは言葉を失いながら「そ、そんな事を出来る
訳が無いじゃないですか〜!」ショージはバッグを
持ち上げると頭をペコッと下げ、「し、失礼します…
ドスビダニエ…」(さようなら)マクシモワさんは
「フン…!」と言って歩いて行くのを後ろに見ながら、
「はあ…」と溜息を出して、ホテル・コスモに向かって
帰る事にした。
「マクシモワさんの家に行って飲む…?そんな事など、
天下のワシリエフさんの大事な奥さま…これまた世界の
マクシモワさんと出来る訳がないじゃない…明日なら
きっと旦那さんのワシリエフさんに会えるんだから…」
極寒の吹雪が容赦なく身体中に吹きつけた。
(つづく)
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