2023年01月24日
ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第98話
バレエ教師の半澤です。
平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、水曜日、金曜日の
夕方5時20分は子供の初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日と祭日も朝11時から初級のレッスン、ポアントもあります。
皆さま、お待ちしております!
ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)
私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
https://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/
連絡をお待ちしてますね!
2023年12月24日(日曜日)枚方(ひらかた)芸術文化センターにて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。
Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。
スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。
バリエーションは「コッペリア」からスワニルダの第一幕のヴァリエーションです。
男子は「ラ・フィユ・マルガルデ」からコーラスのヴァリエーションです。
さ、やりましょう!!
連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第98話
すると…「ははーん、じゃんじゃじゃーん!あるじゃ
ないか!これだよ…」これは劇場の関係者入口に間違いは
無い筈だ。この関係者入口の中に勝手に入って行く事に
した。薄暗い入口でその中がどの様になっているのかは
全く分からないが、幸いな事に入口を守る門衛は一人も
いなかった。誰も中にはいないのかもしれないが、
なんとなく怖い物見たさ…と言うのもあってどんどん
入って行った。
暗い廊下の向こうに女の子が走って行くのが見えて、
ショージもその女の子に話し掛けてみたいと言う事も
あり、小走りで追いつこうと廊下を曲がった瞬間、
「おーっ、いるわいるわ…!」頭の髪の毛をお団子に
した紛れも無くバレエダンサーの女の子たちが…!
つまりビンゴ!ショージの勘は大当たりだったのだ。
ショージは即、その女の子たちの一人に「今から
レッスンがあるの?」すると女の子はコクンと頷き、
ショージは直ぐにまた、「このバレエ団のディレク
ターは何処にいますかね?」すると女の子は怪しそうに
ショージの顔をじっと見てから、頭の上から足の
つま先に向かって目線を走らせ、ショージが危ない
人間なのかそれとも変質者なのかを知ろうとしている。
「ふふ…お嬢さん、私は危ない人間でも変質者でも
ないのですよ…でも変人と言うのならばその通りかも
知れませんけど…」
ディレクトール(芸術監督)
女の子はショージを見ると「あ…あなたも一応は
バレエダンサーなの?」と言葉に出しては言わない
もののショージがダンサーと言う事を分かってくれ
たのであろう。人差し指を上に向けて折り曲げ、
ピョコピョコと曲げた。つまり、世界的に誰でも
分かる手話の技法で「私の後ろに付いて来なさいよ」
の意味だ。
足が長く金髪で長身の女の子の背後から大きな
バッグを肩に担ぎピッタリと付いて行った。女の子は
階段の傍の小部屋をノックすると、中から初老の男が
ドアーを開いて現れた。男は年が50歳くらいで、
まず女の子に「どうした?」とでも言うような態度を
見せたが、直ぐに女の子が振り返ってショージを見た
ので、それに気が付いた男はショージをじっと見た。
ショージは声を上ずらせながら少し緊張してその
ロシア人の男に英語で話しかけた。「ア、ハロー!
アイアム、ジャパニーズ…キャナアイ テイク
バレエレッスン?」男は斜めに頭を傾げてショージを
見ている。その姿がまるでショージが飼っていた犬に
説教していた時、人間の言葉が分からない時に首を
斜めに傾けていたのがそれにそっくりだった。
突然知らない男から英語で話しかけられた芸術監督の
顔には「お前の言葉は一体、何処の国の言葉?」とでも
言いたげだ。
ショージは次にロシア語で「ヤ ハチュー ブメ−ス
チェ ス ヴァミ ザニマッツァ クラ〜サム?」
(私はあなたがたのバレエレッスンを受けたいのですが…
よろしいですか?)これはただ単に知っているロシア語の
単語を並べただけであったから、これだって理解されなく
ても当然だった。すると意外にも男性は頭を縦に振って、
「ヤ、ディレクトール…ミニャ ザブートゥ
ゴルデーエフ…。ダー、モーシュナ!パジャールイスタ。」
(私がディレクターです。私の名前はゴルデーエフ。
どうぞ、レッスンに参加しても良いですよ)ショージは
頭を下げて礼を言うと、目の前のトイレで30秒後には
稽古着姿になった。
(つづく)
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