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2023年01月19日

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第94話

ハンガリー国立バレエ団 エリカとチッラ.jpg

バレエ教師の半澤です。

平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、水曜日、金曜日の
夕方5時20分は子供の初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日と祭日も朝11時から初級のレッスン、ポアントもあります。

皆さま、お待ちしております!

ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)

私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
https://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/

連絡をお待ちしてますね!

2023年12月24日(日曜日)枚方(ひらかた)芸術文化センターにて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。

Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

バリエーションは「コッペリア」からスワニルダの第一幕のヴァリエーションです。
男子は「ラ・フィユ・マルガルデ」からコーラスのヴァリエーションです。
さ、やりましょう!!

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
不思議な商人
第94話
そんな大金のルーブルは持ち合わせがない。「ねえ、
明日もここにいる?今日はそんなにお金を持って
いないんだ…それに、もうちょっと安くならない
かな?」すると大きなおばちゃんは目をカッと見開き、
「あんたね〜、このシャプカが高い高いってさっき
から何さ!あたしゃねー!安くなんかしないよっ!
えっ、何処か安い店でも探せっつーんだよっ!
へっ!何だいさっきから…それに今日売れちまえば
明日なんかここに居るわきゃないんだよっ!
売れなきゃ居るに決まってんだろうがっ!」


おばちゃん、怖〜っ!ショージは後ずさりしながら、
「そんな高い帽子は今日は売れないと思うよっ!」
と言いたいところだったが、追っかけて来そうなので
上目づかいでジ〜ッと見ながら公園の入口の方へ
戻った。「そんなに怒らなくてもいいじゃん!」と
舌打ちしながら公園から出て歩きだそうとした時、
ふと横を見たらダンボール箱の汚れているのが落ちて
いて、その時に「あっ、そうだっ!」とショージは
咄嗟に閃いた。

持っている大きなバッグを氷雪の上に置いてガサガサ
と中を調べて出て来たのは「なんでもカシオの
腕ドケ〜イッ!!」とドラエモンみたいにモスクワの
街中に向かって叫び、そのダンボール箱も拾った。
そう…ショージは公園の中に戻り、ロシア民間商人組合
の仲間入りをする事に決めたのだ。商品とは腕時計が2つ、
鞄の中に「もしも…」のために携えていたのだ。

これは時としてタクシー代にもなり、また飯代にも
なる。流石にトイレットペーパーの代わりにはなら
ないが。実はこの国にはトイレットペーパーがない。
公衆トイレの便器の横には10センチ四方の普通の
紙の束が置いてあるのだがショージは用を足しながら
頭を横に捻った。「これどうやってロシア人は使って
いるのだろう…これじゃ用を成さないと思うけど…」
その紙は全く吸水性がなく、しかも小さ過ぎる。
この紙がどのようにして役に立っているのかロシア人に
聞いてみたかった。

公園の入口付近でまず、「ものは試し…」と思い、
バッグを段ボールの上に乗せ、中側と外側を逆にした。
すると真っ黒い裏生地が現われて、その黒いゴージャス
な敷物がアクセントとしてカシオの高級腕時計を
モスクワの市民にアピールしようっていう魂胆だ。
「ヌハハハ!私は商人だ!「ベニスの商人」にも
劣りはしないし、「ユダヤの商人」にも劣らない
だろうな!」

売る者、買う者

腕時計を黒い生地の上に乗せようとした時に、既に
その行動にいち早く気付いた人が2人いた。生地に
乗った瞬間、「ちょっと見るよ!ほ〜!こりゃ何処の
時計だ?珍しいな…幾らだ?あん、値段は幾らなんだ?」
ショージはその時計を取り上げた年配の男に「これは
日本と言う国のそれはそれは精巧な造りの時計で、
滅多な事では時間が狂わない素晴らしい時計だよ…」

だが年配の男はそんな説明より「幾らだと聞いている…
え、幾らなんだ?」ショージは急に金の事を言われ
値段の設定などしていなかったので、おばちゃんの
売っていた狐の帽子、「シャプカ」の値段の半分の
金額を紙に書いたら、「へっ!冗談じゃ無い!
そんな高いの買えるかっ!イディオット(馬鹿め)!」
とまで言われてしまった。

良く考えたらそりゃそうだ…この国の人の給料の
一月分ほどもする値段を書いて見せてしまったのだから、
男が怒っているのも仕方がない。ショージは年配の男を
追いかけて、「済みません、間違えちゃった!この
値段です…」とさっきの10分の1の値段…つまり帽子の
20分の1の値段にしてみたら、「ほ…そうか…
その値段か。よしっ、貰おう!」その場で商談が成立した。
金を頂くと、「スパシーバ!(ありがとう)」と礼を言い、
もう一つの時計を出して再び黒生地の上に乗せた。
(つづく)
半澤正司写真.JPG
プロフィール写真.JPG




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