2022年04月03日
ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第106話
バレエ教師の半澤です。
平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、水曜日、金曜日の
夕方5時20分は子供の初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日と祭日も朝11時から初級のレッスン、ポアントもあります。
皆さま、お待ちしております!
ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)
私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
https://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/
連絡をお待ちしてますね!
2022年12月27日(火曜日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。
Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。
スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。
バリエーションは海賊よりフローラの目覚め…Vaです。
ローザンヌでも1位を取った踊りです。チューリップをチュチュに
あつらえた斬新なデザインでもありますが、踊り自体が非常に
繊細です。
男性陣はドンキから、バジルと友人の三人の踊りです!
これは実に楽しいんですよ!最高っ!
一歩一歩ゆっくりと楽しみながら踊りましょう!
さ、やりましょう!
連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第106話
女性バレリーナはショージの顔の前に顔を近付け
ながら、「でも今日はどうしてここにいるの?」
ショージは茫然としながら、「グ、グリゴローヴィチ氏に
会いに来たんですが…」ショージの返答も良く考えたら、
おかしなものであった。全く見ず知らずのそこら辺の馬の
骨が約束も取り付けていないのに、バレエ界の神様と崇め
られている世界のグリゴローヴィチ氏に会いに来た…
と言っているのだ。
しかし、ショージの目の前の美女は「あら、そうなの?
でもマエストロは今日は劇場にはいないのよ。残念ね…でも、
私が中を案内するわ、私と一緒に来て!」そう言いながら
ショージの右手の肘の中に彼女の腕がスルッと入り、まるで
カップルの様にショージをその「帝王の門」…ならず
「芸術監督の門」から劇場内へと入れた。グリーンの瞳…
ショージより明らかに年配だがロシア人にしては小柄で
絶世の美女だ!「ああ、とうとう僕はボリショイ劇場の
内部に入るのか…」
赤い宝石
ショージはと言えば、左手で大きく黒いバッグを持ち
ながら、「これは夢か…?」と、頬っぺたをつねりたく
なった。このような摩訶不思議な事はショージに取って
生涯で1度しか起こらない幸運を超えた奇跡としか
言いようがなかった。「エンジェルよ、ありがとう!」
暗い廊下を歩きながら、このボリショイ劇場の地下内部に
バレリーナがショージの右腕に彼女の腕を組んで誘導して
くれている。
ボリショイ劇場の地下には様々な部門があり、鍛冶屋
みたいに鉄を打っているセクションやシューズの生地や
底の皮を大量に保管してあり、そこでもトゥシューズや
バレエシューズを作っている人々、大工のように足場を
組んで大道具のセットなどを作っている巨大なスペースの
場所もあった。驚いた事に劇場のスタッフが買い物出来る
スーパーマーケットのような店までもあるのだ。「一体、
ここは要塞か!?」
もし国の有事(戦争)があったとしても、この中だけで
暮らしていけるんじゃないかと思わせるような驚くほどの
設備がギッチリと抱え込まれているのである。ショージの
腕に自分の腕を組ませて歩き続ける美しい年配のバレリーナ
は細く長い廊下をぐねぐねと曲がっては折れ、そしてまた
歩き続ける。ショージはこの複雑なルートをもう覚えて
いない。ただただ、この美女に誘導されるがままだった。
そしてパーティー広間のような場所に来た。そこには
数十台の丸いテーブルに白いテーブルクロスが敷かれ、
その上にはなんと、相撲の優勝祝いの時に総理大臣から
渡される銀の大杯の様な皿がドーンと置いてあり、
山の様に赤い物が積んであった。
女性に手を引かれて傍まで行くとそれは無数の赤い宝石…
つまりイクラが山のように盛ってあるのだ。「げ〜っ!?
これ全部イクラじゃんっ!」この大広間は劇場のスタッフ
だけでは無く、関係するVIPの客人も入る事の出来る広間だ。
するとグリーンの瞳の美女は「私はこれからリハーサルに
行かなきゃ…じゃ、ね…」名残惜しそうな目線でショージに
告げた。その時になってショージは「ハッ!」と気が付いた。
「こ、この美女こそが…」
(つづく)
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