2018年03月01日
車の触媒の種類とそれぞれどんな特徴があるのか
燃料を燃焼させてエンジンを回すと排出される排気ガスを浄化するため、必ず触媒という装置が排気経路についています。この触媒は非常に重要な役割を果たしていますが、目立たない場所にあり滅多に故障することもないため、運転免許を持っているのに、触媒については詳しく知らないという人も多いようです。そこで今回は触媒について、どんな種類があり、それぞれどんな特徴があるのかについて説明します。
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車の触媒の主な機能や役割とは
エンジンで燃料を燃やして出力を得るタイプの車からは、必ず排気ガスが発生してしまいます。その排気ガスには人体や環境に有害な物質が含まれているため、自動車排出ガス規制によって排出量の上限を厳しく制限する措置がとられています。触媒は、その排気ガス中に含まれる有毒物質を除去するための装置で、エンジンから車後部へと排気ガスを送る排気系部品の一部です。
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車の触媒の種類にはどんなものがあり、それぞれどんな用途や特徴があるのか?
車の触媒には、以下のような種類があります。
三元触媒
現在、ガソリン車に使われている代表的な触媒です。三元触媒の本体は、セラミック製(金属製もある)のハニカム(蜂の巣のような)構造体になっています。そのひとつひとつの穴の中に、触媒成分(プラチナ、パラジウム、ロジウムなど)が塗布されていて、排気ガスがそこを通過する際に、有害物質である炭化水素・酸化炭素・窒素酸化物を酸化、還元反応により、窒素・水・二酸化炭素に変換させて無害化することができます。
NOx吸蔵還元触媒
酸素を過剰気味に燃焼するガソリンエンジン(リーンバーンエンジン)やディーゼルエンジンでは、三元触媒は効果を発揮できないため、それらのエンジンでは多くの場合、NOx吸蔵還元触媒が使用されています。エンジンから排出されるNOx(窒素酸化物)を一旦吸蔵して溜め込み、エンジンから供給される還元剤によって浄化する仕組みの触媒です。
そのほか、有毒物質の浄化機能をより一層高めた触媒や、ディーゼルエンジンが発生させるスス等の粒子状物質も浄化可能な触媒などが開発されています。触媒は、排気ガス中の有毒物質を無害化すると言っても、フィルターなどを使っているわけではないため、ほとんどメンテナンスをする必要がありません。しかしながら地球環境に影響する重要な部品です。普段から排気ガスのにおいや異音に注意し、触媒に関するトラブルを未然に防
ぐようにしましょう。
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