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2016年04月23日

脳の健康を保つのに効果的な、簡単にできる3つのこと

Inc.:健康な頭脳を維持するために必要なものは、健康な身体に必要なものとほとんど同じです。
どちらにも「栄養のある食事」と「運動」が欠かせません。

神経科学者は、地中海式食事法が脳の健康に良い理由を何年も語り続けてきましたが、「脳の運動」を裏付ける科学的根拠については、あまり知られていません。米ニュースサイト「Quartz」に、年齢に関わらず、新しい脳細胞を育て、多くの神経経路をつくり、前向きな考え方を維持できる、簡単なテクニックがあると載っていました。

今回は、そこで紹介されていた、頭脳明晰であり続けるために実践したほうがいい、簡単な3つのことをお教えしましょう。


1. 些細なことを褒める

信じられないかもしれませんが、脳は本当の進歩と進歩だと思い込んでいることの違いがわかりません。
実際に何が起きたかよりも、自分を褒めたり、喜ばせたりすることが多いほうが、精神状態にとっては重要なのです。スタンフォード大学Persuasive Tech LabのB.J. Fogg所長は、毎日できるだけ早いうちに、生産性に関わる些細なことで自分を褒めるのを勧めています。
たとえば、朝起きてすぐにベッドメイクをするという日課があるなら、その作業が終わったら心の中でハイタッチをする、というようなことです。
これで1日中やる気が出て、がんばろうという気持ちになります。



2. 頭の筋肉を伸ばす

ストレッチは、身体にも頭にも大事なことです。しかし、一体どうすれば「頭の筋肉」を伸ばせるのでしょうか? 
マサチューセッツ工科大学のTara Swart准教授は、あまりよく使わない脳の領域を使うことを勧めています。
新しい言語を少し勉強したり、弾いたことがない楽器のクラスを1〜2回受けたりすると、普段使わない部分の脳を使うことになります。ジャグリングの練習も、認知力を上げる脳の運動になります。『Your Creative Brain』の著者のShelley Carsonによると、新しいことをして、脳に刺激を与え続けることが大事なのだそうです。


3. 枕元にデジタル機器を置かない


毎日何時間もデジタルデバイスを見ると脳に良くない影響があると、科学者は完全に証明できていません。しかし、小さなスクリーンが発する青い光にさらされることと、睡眠障害に相関関係があることは、研究によって証明されました。
毎晩寝る直前までスマートフォンを見ている人は、認知症やアルツハイマー病に罹患している人の脳に見られる、アミロイドβと呼ばれる有害な神経毒を体外に排出しにくくなります。


特定の行動と頭脳の健康の関連性が認められてからまだ日は浅いですが、上記のように簡単なことを実践するだけで、脳の健康を保つのに役立つという証拠はあるのです。


How to Trick Your Brain Into Working Better|Inc.

Graham Winfrey(訳:的野裕子)
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