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2021年02月14日
都市伝説シリーズ・第一弾・ホスピタルグレード電源ケーブル
皆さんも聞いたことがあると思います
「ホスピタルグレード」という言葉を
信じるか?信じないかはあなた次第です!
まだ早いっすね(笑)すみません
コレを書いたら電源コード売れなくなっちゃうかもしれないけど、お客さんからも、よく聞かれることなので、あえて書きます。
決して「ホスピタルグレード」が悪いという話ではありません。
最初に重要な話から
ホスピタルグレードの電源ケーブル(自作)を購入の際は注意してください。
特にオークション等の個人売買でよく見受けられます。
簡単に言うと.......
電力線につながる電源機器を製造し有償で販売している製品に関しては全て安全認証が必用と法律で定められているからです。
なぜかというと発火、発煙する場合が有るので、安全認証が必要なんです。
無認証で販売しているものは全て違法です。
「ホスピタルグレード」いわゆる「病院グレード」です
医療機器には人命に直接関係する絶対的なルール、ホスピタル規格(医療機器品質)があります。
「安全」「信頼性」「点検の容易性」
ちなみに電源ブロックにはケーブルからスイッチ、基板側の処理など厳しい検査や審査があります。
認証費用はというと一回の審査で数百万円とか.......
と、前置きはここまでにしておいて
ホスピタルグレードオーディオ電源ケーブル
プラグはこんな形状
ごつくて内部が透明です。いかにも良い音がしそうです(笑)
プラグが透明なのは内部点検が瞬時に出来る機能を考慮しています。
呼吸器関係、血液関係には必ず使われますが、検査機器などには使われない場合もあります。
中央部に接地端子という棒がついています。
これは医療機器本体が万一、漏電事故を起こした際にシステムを遮断、患者を保護する目的です。
ギターアンプや音響機材の付属でついてくるのがコレ
皆さんも見た事があると思いますが棒が付いていてコンセントに刺さらなくて困った経験がありますよね。
3P電源コードというのが正しい呼び名です。
ホスピタルグレードと構造的には上記と同じですがホスピタル規格(医療機器品質)には先に説明した
「安全」「信頼性」「点検の容易性」が必要になるので上記のケーブルでは「点検の容易性」をクリアできません。
「ホスピタルグレード」「病院グレード」というのであればコンセント側もそうでなければと思いませんか?
病院で使う専用コンセントは、医療規格のアース工事を行っているのでホスピタル規格として成立します
正しい配線機器に接続して初めて効果があると考えていいかもしれません。
また3ピンのプラグを2ピンに変換するプラグがありますよね
かりに自宅やライブハウスなどが2ピンの壁コンだったとしてホスピタルグレードの電源コードを、これに挿して使用しても、
ホスピタルグレードではなく、ただ延長されただけのACコードです。
厳密に言うと、上記の電源ケーブルも、ホスピタル電源ケーブルも、アース構造に秘密があります。
単純に言うとアースを落とす事で、ノイズをアース経由で放出させるという事です。(実は裏話もあるんですけどね笑)
音が良くなるという話は、この点から生まれてきたのでは?
楽器の世界に関わらずは「高い物は良い」みたいな発想があるのかもしれません。
気持ちは分かります。僕もギターを弾きますから。
憧れのアーティストと同じ機材を持ちたい!近い音を出したい!など様々だと思います。
嫌なのは、これを使うと劇的に音が良くなるっていう楽器店の売り込み(僕も楽器屋ですが......)
ホスピタルグレードは人命の安全性を重視した設計思想であって音に関して開発されたものではありません。
みなさんに良く考えてほしいのは「音が良い!」のであるなら、放送・映像業界の機材も全てホスピタルグレードになるのでは?
確かに「ホスピタルグレード」にすることで耐久性等はよくなると思います。
もし音質向上を求めて使用するのであれば、壁コン側も含め正しい接続でなければ効果はないと考えていいかもしれません。
信じるか?信じないかはあなた次第です!
あ〜あ、書いちゃったよ....
楽器に関する都市伝説、次回もお楽しみに(笑)
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