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2014年 5月11日 開催第 19回 NHKマイルカップ 出走馬情報 予定

出走馬情報



ミッキーアイル(牡3・音無秀孝)は、昨年9月のメイクデビュー阪神(芝1600m)こそ勝ち馬のアトムから半馬身差の2着に敗れたが、その後は未勝利(京都・芝1600m)→500万下のひいらぎ賞(中山・芝1600m)→シンザン記念→アーリントンCと、重賞連勝を含む破竹の4連勝を飾っている。未勝利を逃げ切った際が2歳JRAレコード(1分32秒3)をマーク、また、ひいらぎ賞の勝ちタイム1分34秒2は翌日のGI・朝日杯フューチュリティSの勝ちタイム(1分34秒7)を0秒5上回る優秀な数字と、早くから豊かなスピード能力を示していた。重賞初挑戦となったシンザン記念では、朝日杯フューチュリティS3着馬ウインフルブルーム(のちに皐月賞3着)を半馬身差の2着に退けて、見事な逃げ切りVを演じている。今回は約2か月の休み明けとなるが、ここを目標に出走態勢は着々と整ってきた印象。関東圏までの長距離輸送と初めて経験する左回りコースをクリアすれば、3歳マイル王のタイトル獲得も難しくはないだろう。


ショウナンアチーヴ(牡3・国枝栄)は、NHKマイルCの最も重要な前哨戦として位置付けられているトライアルのニュージーランドTで、メンバー中最速タイとなる上がり3ハロン34秒5(推定)の末脚を駆使して重賞初制覇を達成。勢いに乗ってのGI 参戦だ。スタートで後手に回ったが、徐々にポジションを押し上げながら、4コーナーでは馬群の外に持ち出して進出。直線ではショウナンワダチ(2着)との激しい追い比べになったが、最後はねじ伏せるような形でハナ差抑えてゴールインした。ここまで7戦を消化して、3勝2着1回3着2回をマーク。4着以下に敗れたのは、約3か月の休養明け初戦に加えて斤量も57キロを負担していた前々走のファルコンS(6着)だけで、この安定感は大きな魅力だ。昨年暮れのGI・朝日杯フューチュリティSで勝ち馬のアジアエクスプレスから0秒2差の2着に好走した実績があり、GI でも通用する実力があることは証明済み。有力な優勝候補と言えるだろう。


ロサギガンティア(牡3・藤沢和雄)は、スプリングSの優勝馬。スタートこそひと息だったが、インコースをスムーズに追走し、4コーナーで先行勢を射程圏内に入れると、直線で鮮やかに抜け出した。昨年度のJRA賞最優秀2歳牡馬アジアエクスプレスを1馬身1/4差の2着に負かしただけに、価値の高い勝利と言える。期待された本番の皐月賞は、直線で伸び脚を欠いて0秒6差の10着に敗れたが、レース内容を振り返ると、微妙に距離延長がこたえた感じだ。今回は1600mに距離が短縮されるうえに、3戦2勝2着1回と相性の良い東京・芝コースが舞台となる。自慢の切れ味を活かす競馬で、一気の巻き返しを狙う。


ショウナンワダチ(牡3・大竹正博)は、東京・芝1600mで2戦2勝をマーク。今回は、ベストの舞台だ。芝1800mで流れが落ち着いた前々走の共同通信杯(8着)こそ持ち味の末脚を活かすことができなかったが、前走のニュージーランドTではうまく流れに乗って鋭い伸び脚を披露。ゴール前でショウナンアチーヴ(1着)にハナ差交わされたが、2着に好走と勝ちに等しい内容を残している。課題とされていたスタートの出遅れも徐々に解消。前走ではスムーズに追走していたように、気性面も確実に成長。左回りの東京・芝コースでは、展開が不向きだった共同通信杯を除けば、直線で目の覚めるような末脚を発揮しており、その切れ味は世代トップクラスのものがある。


エイシンブルズアイ(牡3・野中賢二)は、毎日杯2着からのエントリー。過去にこのローテーションから好結果を残した馬は多く、臨戦過程から注目馬と言えそうだ。毎日杯では素早く好位を奪うと、折り合いもスムーズに抜群の手応えで追走。直線でも狭いスペースに臆することなく上々の伸び脚を披露して、勝ち馬のマイネルフロストからハナ差の2着に好走した。このレースでは、前々走のアーリントンC7着から見事な巻き返しを演じて、距離面に対する不安も完全に払拭。また、3着馬ステファノスが次走の皐月賞で5着に健闘しており、その比較からもこの馬の能力の高さがわかるはず。初の東京・芝コースでも楽しみな一頭である。

サトノルパン(牡3・村山明)は、前走のファルコンSで勝ち馬のタガノグランパからクビ差の2着に好走。ディープインパクト産駒で、切れ味鋭い追い込みを武器にしている。通算成績は、6戦2勝2着2回3着1回。初めての重賞エントリーで距離も長かった印象のきさらぎ賞(6着)を除けば、すべて3着以内の堅実な成績を挙げている。前々走の500万下(東京・芝1400m)でメンバー中最速となる上がり3ハロン33秒0(推定)の豪脚を発揮して快勝と、東京・芝コースに対する適性の高さは証明済み。好調キープで臨む今回、上位争いに加わるチャンスは十分あるだろう。

ベルルミエール(牝3・高橋亮)は、紅一点で臨んだニュージーランドTで牡馬相手に3着と健闘、NHKマイルCの優先出走権を獲得した。1000m通過タイムが57秒6というハイペースの流れを3番手で進み、直線では一旦先頭と、見せ場をたっぷり作っている。勝ち馬のショウナンアチーヴ、2着馬ショウナンワダチが後方でスタミナを温存していたことを考慮すれば、先行して3着に粘ったレース内容は非常に濃かった。今回は、GI 初挑戦で牡馬の一線級を相手にどこまで戦えるかがポイントとなる。

アトム(牡3・池江泰寿)は、昨年9月のメイクデビュー阪神でミッキーアイル(のちにシンザン記念、アーリントンC優勝)を半馬身差の2着に負かして優勝。2戦目のデイリー杯2歳Sでも2着に好走し、GI・朝日杯フューチュリティSでは堂々の1番人気に支持された素質馬だ。このレースではスタートで挟まれる不利に加えて、直線でも窮屈なポジションに入って追い出しが遅れるタイムロスがあり、不完全燃焼の競馬で5着に敗退。それでも、ゴール前では鋭く伸びて0秒4差まで詰め寄っているように、能力の一端は示したと言えるだろう。1月のオープン特別・若駒Sを右寛跛行のため出走取消して今回は仕切り直しの一戦となるが、ここにきての乗り込みは順調に進んでいる。この馬には厳しい条件をあっさりと覆す潜在能力の高さがあるはず。休み明け初戦から好走も可能だろう。


アドマイヤビジン(牝3・梅田智之)は、オープン特別の紅梅S(京都・芝1400m)を優勝したほか、ファンタジーS3着、フィリーズレビュー4着、桜花賞6着と、牝馬のトップクラス相手に毎回鋭い末脚で上位争いを演じてきた実績馬。展開がはまれば、上位に食い込むチャンスはあるだろう。


マイネルディアベル(牡3・大和田成)は、昨年の秋から暮れにかけて京王杯2歳S4着、GI・朝日杯フューチュリティS4着と重賞で善戦。今年初戦となったオープン特別のクロッカスS(東京・芝1400m)で通算3勝目をマークした。前走のニュージーランドTは7着に敗れたが、約2か月半の休み明けでレース前からテンションが高く、スタミナを消耗した印象。今回は3戦2勝を記録している相性の良い東京・芝コースに舞台が替わる。スムーズに先行できれば、身上の粘り強さが見られそうだ。


カラダレジェンド(牡3・尾形和幸)は、昨秋にメイクデビュー東京(芝1400m)→京王杯2歳Sと、デビュー2連勝で重賞制覇を成し遂げた逸材。ここ2戦はファルコンS7着、ニュージーランドT8着とひと息の成績が続いているが、今回は2戦2勝と負けなしの東京・芝コースが舞台となるだけに、一気の変わり身が期待される。


ダンツキャンサー(牝3・谷潔)は、前走のオープン特別・マーガレットS(阪神・芝1400m)で逃げ切り勝ちを収めて収得賞金の加算に成功。勢いに乗って、GI の舞台に挑戦してきた。重馬場で行われた昨秋のメイクデビュー京都(芝1400m)を1馬身1/4差で快勝しており、道悪競馬は歓迎のタイプ。馬場が渋って他の馬が苦にするようであれば、前残りのチャンスがあるかもしれない。





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