中国語文法(12)
《力試しの続きです》
これまで学んだことの力だめしをしています。
もう一度@から復習を兼ねてチェックしましょう。
@ 昨日雨が降った。
ヒント:
「雨が降る」は下雨。
できましたか?
「雨が降る」は、述目構造で、”下雨”となります。
自然現象の発生は、中国語では主述構造よりも述目構造
にするのが一般的です。
答は
❶ 昨天下雨了。
天気が崩れたのだから、状態の変化を示す「了」を添えます。
「了」は過去形(昨天で過去だとわかるので)というわけではなく、
事態の発生、状態の変化などを示す語尾で、
東京弁の「〜なっちゃった」みたいな感じです。
A 教室には学生が2人いる。
存在を表す場合も、中国語では”有学生”のように述目構造にします。
”教室里”(教室には)これが主語になります。中国語の主語というのは
テーマでした。「教室の中について(そのテーマで)話しますが、
そこにはさ、学生が2人いるんだ。」みたいな。
答は
❷ 教室里有两个学生。
「有」と「在」の使い分けをしましょう。どちらも同じ「いる」、とか、「ある」
という意味ですが、「有」は、初めて話題に上るもの、聞き手がまだ知らないもの、
まだ同定されていないものについていうときに使います。
「在」は、すでに話題にのぼっているもので、それがどこにあるかをいうときに
用います。
B 彼の中国語はとても上手だ。
「彼の中国語」は、修飾構造(定語)をしています。 "他的汉语" ですね。
「とても上手だ」も修飾構造 (状語)で、"很好"
"他的汉语" が主語。 "很好"が述語。主述構造で作文します。
主語の部分、 "他的汉语"と 述語の部分、 "很好" を合わせます。
答は
❸ 他的汉语很好
これは主述構造ですが、主語の部分が
「定語(連体修飾語・・形容詞など)+ 名詞(句)」
となります。
それは他的汉语ですね。
主述構造を覚えていますか?
「〜は・・・だ」という文を作る構造です。
それに代入すると、
他的汉语は很好だ。
日本語の足場を外して
他的汉语很好. できましたかぁ?
C 私は毎日中国語を勉強しています。
さあ、どうして作文しましょうか。
これも今の 主述構造で作ります。
ただし、「〜を」が増えています。
この部分は、「述目構造」でした。
なので、
主語 +「述目構造」
になります。
「〜は〜を・・・だ」
「〜は〜を・・・する」
「〜は」 は 私は (我)
「・・・する」は 勉強する(学习)
「〜を」 は 中国語を(汉语)
代入して
我学习汉语
この骨格に、「毎日」という付けたしをしますが、
これは、述語動詞の前に置きます。
答えは
❹ 我每天学习汉语。
出来ましたでしょうか?
文全体は「主語 + 述目構造」で、 ”我学习汉语” になりますが、
”每天” は、英語と違って文末に置くのではなく、述語動詞の前に置きます。
なぜ?と聞かれても、返答に困りますが、そういうことばの習慣があるのです。
日本語の場合、@毎日私は〜=OK A私は毎日〜OK B私は中国語を毎日〜OK
C私は中国語を学習します毎日=だめ。だめといっても、日常会話では、けっこう
こういう付けたし表現をしていますけどね。
「私は行ったんだよ、きのう君の家へ。」日常会話ではOK(受け入れられる)
ですが、作文としては、× 。作文するなら「私はきのう君の家に行きました。」
会話には、これに感情(憤り)とかを注入するので、
「私は行ったんだよ、きのう君の家へ。」には、(留守にするなら、連絡をよこせ、バカ)
(どう思っているんだ)などが、見えないけど、注入されている。
D これは私が新しく買った辞書です。
ヒント: 「新しく買った」というのは「新买的」
答えは、
❺ 这是我新买的词典。
これは辞典です、というのは、主述構造で、 ”这是词典”
そこまでなら、話は簡単。問題は「私が新しく買った」という
言葉をどこに入れるか。
それ全体が、連体修飾語(定語)だと見やぶれば、词典の前に
置くことがわかります。
E 私たちは来年北京へ旅行に行く。
ヒント:「旅行に行く」は「去旅行」
答えは
❻ 我们明年去北京旅行。
「我们」は主語として、文頭に置き、その後に時間詞(定語)の「明年」
を置きます。
「北京へ旅行に行く」は連述構造(連動文)で、「去北京旅行」として
述語の位置に置きます。
連動文を覚えていますか?同一の主語が、2つ以上の動詞句を持つ構造です。
「我们去北京旅行」 は「我们去北京」と「我们去旅行」との2つの文を
合体させたもの。連動構造と呼んでいます。
是非覚えておいてください。知らないと、「我们去北京旅行」 を見て
私は行く。北京は旅行する。北京があちこち移動するという
奇怪なことになりますのでね。
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