2021年01月23日
運動もハード過ぎると免疫機能低下 コロナ感染に注意
駅伝やマラソンなど冬は持久系スポーツのシーズン。年が改まったのを機に、一念発起してランニングなどのスポーツを始める人もいるかもしれない。しかし、気温が低く空気が乾燥するこの時期に過度の運動をすると、インフルエンザや風邪など上気道感染症リスクを高めてしまう場合も。
感染リスクを抑えつつ運動を実行するには、やりすぎ、疲労の蓄積に気を付け、免疫機能の維持に役立つ食品を使ったコンディショニングを取り入れたい。
気温が低下し、空気も乾燥する冬期は、インフルエンザや風邪、そして新型コロナウイルスなどの感染症への警戒が必要だ。昨年の巣ごもりやこの正月で増えた体重を落としたいといった目的で運動を始める人が注意したいのは、結果を急ぐあまりについ過度な運動をすること。これは免疫機能を低下させるリスクになる。
「運動で体に大きい負荷をかけるほど、ウイルスや細菌などと戦う免疫力が低下する傾向がある」と、ハイパフォーマンススポーツセンター国立スポーツ科学センタースポーツ研究部研究員の清水和弘さんは言う。
清水さんは、アスリートの免疫機能を研究してきた。「ハードなトレーニングを行うと、筋線維が一時的に破壊され、細胞の修復機能によってより強く再生されるというメリットがある。
一方で、高強度の運動を長時間続けるマラソンのような持久系スポーツでは、持続時間が長くなるほど免疫機能は低下し、回復するまでにも時間がかかる。つまり感染症リスクが高くなることが分かってきた」
適度な運動には免疫機能を高める働きがあることが確認されている。問題なのはハード過ぎたり、やり過ぎたりすることだ。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO68177680U1A110C2000000/
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