パチンコとの訣別

「北斗の拳５覇者」にハマり、会社が終わるたびに残業と称し、休みの日でも難癖口実をつけて軍資金を握り締めてホールに通う日々が始まった。
ところがビギナーズラックは続かない。
負けが込んできた。
ところが初めて連チャンさせたときの興奮が残っているのか、ホール通いはやめようとはしなかった。
正月三が日でもホールに通い、ケンシロウの敵役である「アミバ」をみて大喜びするおいらがいた。
ホールに行き、北斗に空きがなくても、どう見ても稼働率が低いような台でも打ちまくっていた。
４パチの甘デジに移行した時期もあったが、勝てない。
そんなある日、別の営業所のロートルが「ホールには行くけど、牙狼しか打たない。」って話を聞いた。
牙狼は北斗にならぶ人気台って認識しかなかった。
それならば一度打ってみようと意気込んでホールに足を運ぶ。
しかし、軍資金を丸々呑まれておいらの牙狼デビューはあえなく惨敗する。
今までのおいらなら「あーあ、負けちまった。」で終わっていた。
しかしこのときは「負けっぱなしは悔しい。（リベンジしてやる。）」という感情のみが湧いてきた。
牙狼シリーズに傾倒する始まりでもあった。