コロナに罹患してからなんだか調子が悪い今日この頃です。
先週は風邪でヨロヨロしており、いまだに咳が出ます。味覚異常とかはないと思うけど、コロナ後遺症、ということはないだろうなと不安になります。
体質的に白血球がやたらと少ないので、病気に弱いうえになかなか治癒しないというめんどくさい人間です。
加齢による抵抗力の低下、という現実は直視しません。認めたくないものだな。
というように元気がないのでひきこもって映画を観ています。
アマゾンプライムで視聴したのが「サーチ2」
「Saerch/サーチ」は物語がすべてパソコンの画面上の映像で進行していくハリウッド製のサスペンススリラー映画です。
第1弾が2018年に公開されて人気が出ました。調子に乗って作られたのが第2弾の「サーチ2」。
2023年公開で、アマゾンで2024年2月現在無料視聴できるのは「サーチ2」のほうです。
原題は「サーチ」が「Searching」で、「サーチ2」が「Missing」です。2作の間に関連性はないので、どちらから先に観ても問題ありません。
1作目は娘が行方不明になるサスペンス、2作目はママが行方不明になるサスペンスです。
いずれもネット上の映像だけで物語が進んでいくという斬新な手法です。
新鮮な驚き、という点で言えば、やはり1作目から見ていただきたい。
日頃SNSやネットにはまっている人は特におすすめ。
サスペンスなので、やはり謎があってトリックがあって犯人がいて、という基本はそのまま。
見ていて思ったのが、全然別のことでした。
何を思っていたかといえば、昔見た怪獣映画のことです。
「クローバー・フィールド」という2008年の映画です。
この映画は怪獣が出現して大都市を襲う、という映画なのですが、一貫して「ホームビデオで撮影された映像」で構成されていて、「事件後にペンタゴンが保管している記録映像を第三者が見ている」という体になっています。
怪獣映画にもこういう切り口があるのか、と感心したのが当時の感想で、さらにもうひとつ「次回作を作るなら、今度は全部をネット上の記録で見せたら面白いのでは」と思ったわけです。
その後「クローバーフィールド」の続編は作られたのですが、自分が思ったような方向性には行きませんでした。
だがしかし、意外なジャンルからそのアイディアを活かした映画が出てきました。
その映画がこの「サーチ」シリーズです。
サスペンス/犯罪と、ネット/SNSとの親和性はかなり高いので、うまく成功しています。
基本的に何度もやれないアイディアなので、1作目だけで十分なのですが、21世紀の新しいタイプのエンタメとして、一度は見ておきたい作品かなと思います。