2011年01月29日
第6章
気づけば彼はすっかり目隠しを外していた…
一体いつの間に…
いつから見られてたんだろう…
暗闇の部屋でも目はしっかり慣れて二人の裸体がくっきりと浮かび上がる
体と体が重なり結び合ってる…
彼が耳元でこう囁く
『大丈夫?Coco…感じてる?』
『う、うん…か、感じるよ…タカくん…』
二人は頂点に上りつめていた
知らぬ間に声をあらげ、私は年甲斐もなく激しく乱れた…
そしてコトを終えた二人はシーツをまとい、ベッドでそっと寄り添いながらピロートークを楽しむ
私は昔からこの時間が好きだ
が、改めてお互い目を合わすのもなんだか照れくさい感じだ
急に今までの自分をよそに少女のような目で彼を見つめた
彼も照れくさそうにハニかみながら私をぎゅっと抱きしめた
心地よい瞬間だ。幸せを感じる女として…
忘れかけていた甘酸っぱい青春のようだ
しかし、そんな時間も長く続くはずがない
お互いに離れようとしない、離れたくはない…
この後、自分がどうすべきか分かっている
そんな沈黙が静かに流れてゆく
そうだ、ここから一歩出れば現実に引き戻される
幸せな気分を味わった分、それは恐怖に変わっていった
そう思えば思うほど二人はより一層きつく抱き合った
失うものがないわけではない
若く前だけを向き突っ走っていたあの頃とは違うのだ
そして何より未来がある彼を巻き添えにしてはならない
そう思った瞬間、自分に踏ん切りがついた
『帰ろっか?』
彼は何も言わず車に乗り込んだ
沈黙を破り、私から話しかけてみる、まるで何もなかったように…
『今日はありがとう・すっごく楽しかったよ でも今日のことは二人だけの秘密にしよ…そして今日のことは全て忘れて…』
彼は相づちを打ちながらも私に対してバツが悪そうだ
悪いのは私のほうなのに…ごめんね…
そんな気持ちを抱きながらも、とうとう別れの時がきた
残酷な別れだ…これ以上引き止めてはいけない
二人のためにも…
車から降りながら最後の勇気を振り絞り私は彼の頬にそっとキスをした、別れのキスだ
彼は私を降ろし去って行く
現実に戻った私は、思っていた気持ちとはうらはらに爽快な気分だ
よし、家に帰ろう!子供たちが待つ家に…
《完結》
一体いつの間に…
いつから見られてたんだろう…
暗闇の部屋でも目はしっかり慣れて二人の裸体がくっきりと浮かび上がる
体と体が重なり結び合ってる…
彼が耳元でこう囁く
『大丈夫?Coco…感じてる?』
『う、うん…か、感じるよ…タカくん…』
二人は頂点に上りつめていた
知らぬ間に声をあらげ、私は年甲斐もなく激しく乱れた…
そしてコトを終えた二人はシーツをまとい、ベッドでそっと寄り添いながらピロートークを楽しむ
私は昔からこの時間が好きだ
が、改めてお互い目を合わすのもなんだか照れくさい感じだ
急に今までの自分をよそに少女のような目で彼を見つめた
彼も照れくさそうにハニかみながら私をぎゅっと抱きしめた
心地よい瞬間だ。幸せを感じる女として…
忘れかけていた甘酸っぱい青春のようだ
しかし、そんな時間も長く続くはずがない
お互いに離れようとしない、離れたくはない…
この後、自分がどうすべきか分かっている
そんな沈黙が静かに流れてゆく
そうだ、ここから一歩出れば現実に引き戻される
幸せな気分を味わった分、それは恐怖に変わっていった
そう思えば思うほど二人はより一層きつく抱き合った
失うものがないわけではない
若く前だけを向き突っ走っていたあの頃とは違うのだ
そして何より未来がある彼を巻き添えにしてはならない
そう思った瞬間、自分に踏ん切りがついた
『帰ろっか?』
彼は何も言わず車に乗り込んだ
沈黙を破り、私から話しかけてみる、まるで何もなかったように…
『今日はありがとう・すっごく楽しかったよ でも今日のことは二人だけの秘密にしよ…そして今日のことは全て忘れて…』
彼は相づちを打ちながらも私に対してバツが悪そうだ
悪いのは私のほうなのに…ごめんね…
そんな気持ちを抱きながらも、とうとう別れの時がきた
残酷な別れだ…これ以上引き止めてはいけない
二人のためにも…
車から降りながら最後の勇気を振り絞り私は彼の頬にそっとキスをした、別れのキスだ
彼は私を降ろし去って行く
現実に戻った私は、思っていた気持ちとはうらはらに爽快な気分だ
よし、家に帰ろう!子供たちが待つ家に…
《完結》