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DJ-【ECBウォッチ(1)】追加債券買入、ギリシャ危機時の二の舞回避へ
2010/12/02 14:07

フランクフルト(ダウ・ジョーンズ)欧州中央銀行(ECB)の用意周到な計画は2日、またもや失敗に終わりそうだ。トリシェECB総裁は再び、あわてふためく市場とさまざまな出来事に十分迅速に対応できない各国政府との間で板挟みになるだろう。

2日に開かれるECB定例理事会後の記者会見でトリシェ総裁は、無制限融資政策や、より重要な国債買入措置について何らかの声明を発表するとみられている。

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「状況が5月とそっくりな点は非常に興味深い。当時の対応はECBが犯した数少ない大きな過ちの1つだったからだ」と、ベーレンベルク銀行のチーフエコノミスト、ホルヘ・シュミーディング氏は指摘した。「市場は安心材料を探していたが、受け取ったものは『通常通りの営業』を示す声明だった」ため、36時間以内に完全な方向転換を強いられた。市場が前例を覚えていることを願いたい」と述べた。

ECBが国債買入拡大に前向きであることをはっきりと示す声明が出ない限り、今週の不安定な相場が大暴落につながるのは食い止められないだろう、とシュミーディング氏は考えているという。