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押し目買い・戻り売りにおける「引きつける」とは


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FX 初心者の方で
トレンドフォローの手法でトレードしている人には
共通言語の

H・K・K・I・T・S・U・K・E・R・U


日本語にすると「引きつける」という
あまりによく聞く言葉。

例えば上昇トレンドの時は





トレンドの中の押しを「なるべく安く買う」

下降トレンドの時は
トレンドの中の戻りを「なるべく高く買う」

というような印象を持っている人が多くいます。
でも、この「なるべく低く買う」とか「なるべく高く売る」という
印象を持って初心者がトレードをすると

大きな落とし穴に陥りやすい。

まず下図をご覧ください。

スクリーンショット 2015-08-20 13.02.51.png

図のチャートが上昇トレンドを形成しているとして

まず大事なのが、Xがしっかり前回高値を超えている事ですね。
その上で、再度水平線を目安に押しが発生していく経過を見ていきます。

ここで押し目買いを狙う時に「なるべく低い位置で買う」という概念を持っていると
Dのような値動きが一番良いポジションの持ち方に見えてきます。

しかし、ダウ理論を勉強している方はわかると思いますが、Dの値動きは
直近のYの安値を下抜いてしまっているので
そもそもこの上昇トレンドの終焉を迎えていて、上昇トレンドではなくなっています。

このDの安値でエントリーしてしまうと、
その後図のように水平線を上に抜けたとしても
売りの圧力が強くなっている可能性があり、
結局逆行して損切りということになりかねません。

でも、トレードしている本人はDの押し目をつけた後にエントリーして
順調にレートが順行しているような錯覚を覚えます。
自分のチャートの見方にバイアスが掛かってしまうんですね。

で、
「もっと伸びろ、もっと伸びろ!」
と相場に対して無意味な期待感を持ってしまう。

それで、いつかレートが下がってきて結局損切り。
私のブログでアンケートをとった時に上位にランクインした
本当によくある負けパターンです。


で、このように簡略化した図を見ていると
「オレはそんなヘマはしないよ!」
と思う人もいますが、意外に実際のチャートを見ると
どう判断してよいのか分からなくなってしまう人がたくさんいます。


Dの安値のところでヒゲなどをつけて
勢い良くレートが上昇したときなんかですね。
その値動き単体にメンタルガ揺さぶられて
ついつい買いでエントリーしてしまう。

で、言い訳は
「Yに支えられたと思ったので、いけると思いました。」
という感じ。


確かにYのラインにピッタリ支えられず少し下に抜ける事は
波の性質上考えられます。
「ヒゲだったら抜けたと判断しない」という考え方もあります。


ここで重要な考え方を1つ伝授します。
「ただただ現実を見る」
という概念です。

ヒゲで抜けただけなら抜けてないとか
実態で抜けたら抜けたとか

そんな事は本当はどうでもよいです。

ただただ現実として
ヒゲで抜けたあと反発してきた。

だから抜けた抜けて無いじゃなくて
「下に抜こうする集団がいるなか、今回はもちこたえたんだな。」

と考えるべき。

だって、ヒゲでもYの安値を抜けていなかった場合と比較して
どちらが買いの圧力強そうですか?
やっぱりYのライン付近でしっかり支えられていた方が安心ですよね。

で、だからといって、このサポートは弱いから絶対下に動く
ということでもなくて、

「Dで上昇していったけど、売りの勢力も強そうだから、いつもより早めに
損切りを建値に持っていくか。」


と、やや売りの圧力が強そうな現実に
牽制をかけておけば良いんですね。

先読みして相場の流れを決めつけるのではなく
起こりそうな現象に優先順位をつけて、予防策だけ仕掛けておく。


こんな感じで自分のトレードを俯瞰的に見れるようになると
かなり精神的に楽になります。

というか、もう初心者ではありません(笑)


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それでは!


P.S
引きつけるという概念に置いて
上の図のA.B.Cはどれも正解ですよ^^
後は許容損失内の損切りと、期待値の計算とエントリーのタイミング
(例えば、Aのエントリーは水平線に初回タッチでバチンと買いで入ると損切りになりやすい)
をクリアすればどれも引きつけ成功です。(負けトレードになっても成功です。)

そこら辺はブログ内の他の記事で説明しているので
色々冒険してみてくださいね。

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