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2015年09月14日

巡礼月のイスラム教メッカ「大モスク」をクレーン直撃 砂嵐が影響か? 107人死亡

サウジアラビア西部にあるイスラム教の聖地メッカで11日夕、建設用クレーンが倒れて「大モスク」を直撃した。
AP通信などによると、モスク内にいた礼拝者ら少なくとも107人が死亡、230人以上がけがをした。

クレーンはアーム部分が大モスクの天井に落下する形になり、金曜礼拝後に残っていた人々が犠牲になったとみられる。メッカは異例の大雨と強風に見舞われており、クレーンはその影響で倒れた可能性がある。

サウジアラビア西部にあるイスラム教の聖地メッカで11日夕、大型の工事用クレーンが中心部の聖モスクの建物上に倒れ、救急当局によると、巡礼者ら少なくとも107人が死亡、238人が負傷した。サウジ当局は砂嵐がクレーン倒壊の原因だとの見方を示した。
クレーンの上部がモスクの屋根を突き破り、巡礼者らを直撃したとみられる。


中東では今月7日以降、イラクやシリア、サウジなどの国境付近の砂漠から大規模な砂嵐が発生。
メッカにも被害が及び、事故当時も悪天候で強風が吹いていた。落雷があったとの情報もある。

インターネット上には、聖モスクに大きな音が響き、巡礼者らが大混乱に陥る様子を巡礼者が映したとみられる動画が投稿された。

メッカ郊外では2006年、巡礼者が「投石の儀式」を行う施設に殺到し、300人以上が折りかさなるように倒れて死亡する事故が発生。過去にも事故が起きていたため、当局は巡礼者の増加に対応するための大規模な再開発工事を進め、聖モスクの拡張工事を断続的に行っている。

イスラム世界では今月15日ごろから巡礼月に入り、今月下旬には約300万人がメッカを訪れる予定になっている。
メッカ周辺など聖域にはイスラム教徒以外は立ち入れない。





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