2015年09月18日
チリ大地震死亡者も続出 日本、ハワイを含む太平洋広範囲で津波被害の可能性
米のチリの沖合で日本時間の17日朝、マグニチュード8.3の大きな地震があり、チリの国営テレビはこれまでに4人が死亡、16人がけがをしたと伝えています。
また、ハワイにある太平洋津波警報センターによりますと、チリの沿岸で、高さ4.6メートルの津波が観測されました。
16日午後7時54分ごろ(日本時間17日午前7時54分ごろ)、チリの首都サンティアゴから北北西に233キロ離れた沖合を震源とする大きな地震がありました。
アメリカの地質調査所によりますと、震源の深さは25キロ、地震の規模を示すマグニチュードは8.3と推定されています。
チリの国営テレビによりますと、この地震で震源地からおよそ50キロ離れた内陸部の町イヤペルなどで、これまでに4人が死亡、16人がけがをしたということです。
また、ハワイにある太平洋津波警報センターによりますと、チリの沿岸で津波が観測されました。このうち震源に近い町コキンボの沿岸で、地震発生からおよそ53分後の日本時間17日午前8時47分に4.6メートルの津波が観測されたほか、バルパライソでは、その3分後に1.6メートルの津波が観測されました。
太平洋津波警報センターは今後、南太平洋のフランス領ポリネシアには高さ1メートルから3メートルの津波が、また、チリの北に位置するペルーとエクアドルや日本を含む太平洋沿岸の広い範囲に、高さ30センチから1メートルの津波被害の可能性があるとして警戒や注意を呼びかけています。
地震のメカニズムに詳しい東京大学地震研究所の古村孝志教授は「チリ沖の海底では海側のプレートが陸側のプレートの下に沈み込んでいて地震活動が非常に活発な地域だ。去年4月にも今回の北側の領域でマグニチュード8クラスの地震が起きていたほか、5年前にも巨大地震が起きている。
この海域での地震では過去にもくり返し津波が発生しているが、日本への影響については、太平洋沿岸のほかの国の観測結果でおおむね推定ができるので、気象庁からの情報に注意して欲しい。
津波が到達すると予想される場合には、津波が太平洋から伝わる間に波が集中し、東北などでは波が高くなりやすいので注意が必要だ」と話しています。
地震が起きたチリの沿岸では、太平洋側からナスカプレートと呼ばれる海底の岩盤が、南米大陸をのせた南米プレートという岩盤の下に沈み込んでいます。このため過去にもマグニチュード8以上の巨大地震が繰り返し起きていて、太平洋沿岸の広い範囲で津波の被害が出ています。
このうち、1960年には、チリの沖合で、世界の地震観測史上最大のマグニチュード9.5の巨大地震が起きました。この地震で津波が発生し、チリ沿岸部はおよそ18メートルの津波に襲われました。
津波はおよそ15時間後にハワイに到達したあと、およそ23時間後に日本の三陸沿岸などにも押し寄せ、140人以上の死者・行方不明者が出ました。この津波災害は「チリ地震津波」と呼ばれています。
また、およそ140年前の1877年にチリ北部のイキケの沖合で起きたマグニチュード8クラスの地震では、津波によってチリ北部で多くの死者が出たほか、日本の沿岸でも岩手県釜石市に高さ3メートルの大津波が到達しました。
また2010年にはチリ中部の沿岸部でマグニチュード8.8の巨大地震が起き、地震と津波で500人以上が死亡しました。
さらに、去年のチリ沖合を震源とするマグニチュード8.1の巨大地震では、倒壊した建物の下敷きになるなどして6人が死亡したほか、2000余りの建物が倒壊する被害が出ました。
また、ハワイにある太平洋津波警報センターによりますと、チリの沿岸で、高さ4.6メートルの津波が観測されました。
16日午後7時54分ごろ(日本時間17日午前7時54分ごろ)、チリの首都サンティアゴから北北西に233キロ離れた沖合を震源とする大きな地震がありました。
アメリカの地質調査所によりますと、震源の深さは25キロ、地震の規模を示すマグニチュードは8.3と推定されています。
チリの国営テレビによりますと、この地震で震源地からおよそ50キロ離れた内陸部の町イヤペルなどで、これまでに4人が死亡、16人がけがをしたということです。
また、ハワイにある太平洋津波警報センターによりますと、チリの沿岸で津波が観測されました。このうち震源に近い町コキンボの沿岸で、地震発生からおよそ53分後の日本時間17日午前8時47分に4.6メートルの津波が観測されたほか、バルパライソでは、その3分後に1.6メートルの津波が観測されました。
太平洋津波警報センターは今後、南太平洋のフランス領ポリネシアには高さ1メートルから3メートルの津波が、また、チリの北に位置するペルーとエクアドルや日本を含む太平洋沿岸の広い範囲に、高さ30センチから1メートルの津波被害の可能性があるとして警戒や注意を呼びかけています。
地震のメカニズムに詳しい東京大学地震研究所の古村孝志教授は「チリ沖の海底では海側のプレートが陸側のプレートの下に沈み込んでいて地震活動が非常に活発な地域だ。去年4月にも今回の北側の領域でマグニチュード8クラスの地震が起きていたほか、5年前にも巨大地震が起きている。
この海域での地震では過去にもくり返し津波が発生しているが、日本への影響については、太平洋沿岸のほかの国の観測結果でおおむね推定ができるので、気象庁からの情報に注意して欲しい。
津波が到達すると予想される場合には、津波が太平洋から伝わる間に波が集中し、東北などでは波が高くなりやすいので注意が必要だ」と話しています。
地震が起きたチリの沿岸では、太平洋側からナスカプレートと呼ばれる海底の岩盤が、南米大陸をのせた南米プレートという岩盤の下に沈み込んでいます。このため過去にもマグニチュード8以上の巨大地震が繰り返し起きていて、太平洋沿岸の広い範囲で津波の被害が出ています。
このうち、1960年には、チリの沖合で、世界の地震観測史上最大のマグニチュード9.5の巨大地震が起きました。この地震で津波が発生し、チリ沿岸部はおよそ18メートルの津波に襲われました。
津波はおよそ15時間後にハワイに到達したあと、およそ23時間後に日本の三陸沿岸などにも押し寄せ、140人以上の死者・行方不明者が出ました。この津波災害は「チリ地震津波」と呼ばれています。
また、およそ140年前の1877年にチリ北部のイキケの沖合で起きたマグニチュード8クラスの地震では、津波によってチリ北部で多くの死者が出たほか、日本の沿岸でも岩手県釜石市に高さ3メートルの大津波が到達しました。
また2010年にはチリ中部の沿岸部でマグニチュード8.8の巨大地震が起き、地震と津波で500人以上が死亡しました。
さらに、去年のチリ沖合を震源とするマグニチュード8.1の巨大地震では、倒壊した建物の下敷きになるなどして6人が死亡したほか、2000余りの建物が倒壊する被害が出ました。
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