2016年05月24日
【ネイマールが窮地を救う】 2012 サントス × グレミオ
2012 ブラジル・セリエA 第8節
サントス × グレミオ
スコア:4-2
2012年7月8日 エスタディオ・ウルバノ・カウデイラ 観客数:9,402
20歳のネイマールが躍動。チームのピンチを救いました。
【tribunahoje.comより】
サントスのスタメン(4-4-2)
GK: ラファエル
4: ブルーノ・ペレス エドゥ・ドラセナ ドゥルバウ フアン
4: エンリケ アドリアーノ アロウカ フェリペ・アンデルソン
2: ネイマール ビクトル・アンドラーデ
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SUB: アラーニャ(GK)
エヴェルトン・パスコア ブルーノ・ロドリゴ ジェウヴァニオ
ゲルソン・マグロン レオ レアンドリーニョ
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監督: ムリシ・ラマーリョ
グレミオのスタメン(3-4-2-1)
GK: マルセロ・グロエ
3: ウェルレイ ビルソン ジウベルト・シウバ
4: トニー フェルナンド ソウザ マルコ・アントニオ
2: レオ・ガゴ ゼ・ロベルト
1: クレーベル
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SUB: ブサット(GK)
アンドレ・リマ マルセロ・モレノ マルキーニョス
ガブリエル レアンドロ ナウド
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監督: バンデルレイ・ルシェンブルゴ
7節を終えてサントスは18位。リーグ戦はここまで5分2敗の未勝利。得点も7試合でわずかに3得点。完全に窮地に陥ってしまっています。一方のグレミオは7位。前節アトレチコ・ミネイロに敗れているので、連敗は避けたいところです。
グレミオのジウベルト・シウバは、2003-04シーズンにアーセナルが無敗優勝した時のメンバー。“インビンシブルズ”の1人です。ゼ・ロベルトはかつてレヴァークーゼンやバイエルンで大活躍したあの選手。この試合当時37歳でした。
前半
前半はサントスのキックオフでスタート。
立ち上がりはアウェイのグレミオがボールを支配しますが、3分過ぎからはサントスもパスがつながるように。両者攻撃的で拮抗した展開です。
守備に関してはグレミオのほうが出足が早く、チェックが厳しいです。とくにネイマールは激しいチェックを何度も受けています。
サントスは細かなミスもチラホラ。フアンがサイドを上がりネイマールへパス・・・が、タッチラインを割ってしまう。フアンはスペースへ出したつもりだったと思いますが、ネイマールは足元で欲しがっていた様子。ネイマール怒ってます。
14分: ネイマールが左サイドを突破し、中央へ折り返し。パスを受けたエンリケがミドルシュート。グレミオの厳しい守備をかいくぐり、サントスは左サイドからチャンスを作る回数が増えてきました。
17分: 右サイドにポジションを変えてきたネイマールの細かなボールタッチからチャンスとなり、アンデルソンがクロス。これはグレミオDFに当たって相手ボールに。ネイマールは自由にポジションを移動しています。
25分: クレーベルのスルーパスにゼ・ロベルトが抜け出しGKと1対1となりますが、これはオフサイドの判定。
26分: サントスが先制点。ネイマールのFKから得たCK。ゴール前でネイマールが競って頭で落としたボールをエドゥ・ドラセナが押し込みました。
29分: ゼ・ロベルトの左サイドの突破から中央のフェルナンドがシュートを放つが枠を外れます。
38分: サントスが追加点。左サイドのフアンからパスを受けたフェリペ・アンデルソンが反転して豪快なミドルシュートを決めました。
この後は無理をしないサントスに対し、前掛かりのグレミオという展開で進みましたが、得点はなく2-0で終了。
後半
後半頭からグレミオは2選手交代。トニーOUT、ガブリエルIN。そしてマルコ・アントニオOUT、マルセロ・モレノIN。モレノはボリビア代表選手です。
ガブリエルが右SBに入り、レオ・ガゴを左SBにポジションチェンジ。グレミオは4バックに変更です。
後半はグレミオがギアを上げて攻撃的に。
46分: グレミオのCKがサントスDFの足に当たってあわやオウンゴールでしたが、フェリペ・アンデルソンがゴールライン上ギリギリのところでクリアします。
59分: ゼ・ロベルトの中央突破からマルセロ・モレノがシュート。これはGKがキャッチ。
61分: グレミオが早くも3人目の交代。ソウザOUT、マルキーニョスIN。
61分: サントスが3点目。CKからネイマールがヘディングシュート。気がついたらゴール前にいたネイマールのポジショニングが絶妙でした。
66分: サントス選手交代。ビクトル・アンドラーデOUT、ジェウヴァニオIN。
70分: ネイマールが敵陣深くでウェルレイにファウルを受けFKを獲得。ウェルレイにはイエローカードが出されましたが、VTR再生で確認するとネイマールのダイブでした。気の毒なウェルレイ。
しかもこのFKからサントスの4点目が入ります。フェリペ・アンデルソンの蹴ったボールが直接ゴールイン。
72分: サントス選手交代。ドラセナOUT、ブルーノ・ロドリゴIN。
リードが4点差に広がった余裕からか、ネイマールが個人技で魅せはじめました。軽やかな足技は本当に見ていて楽しいですね。
77分: グレミオが1点返します。セットプレーからゴール前のこぼれ球をビルソンが押し込みました。グレミオは4-0にされても、それほど肩を落とさず攻撃的な姿勢を崩しませんでした。だからこそ生まれた得点といえます。
83分: サントス3人目の交代。負傷でフェリペ・アンデルソンOUT、エヴェルトン・パスコアIN。
ゲームは完全に攻めるグレミオ、守るサントス。しかしただ1人、あまり守備に加わらないのがネイマール。前線に残ったまま虎視眈々と得点チャンスを狙っています。
90分経過。追加タイムは4分。グレミオは攻撃の手を緩めず。まったく気落ちしていません。
92分: グレミオが追加点です。レオ・ガゴが縦に送ったボールをクレーベルが中央へクロス。DFに当たってこぼれたボールをマルキーニョスが豪快にミドルシュートを叩き込みました。
試合はこのまま4-2で終了。サントスは8戦目にしてリーグ戦初勝利。グレミオは連敗となりました。
ただグレミオは4点差になっても諦めることなく攻撃的で、だからこそ2点差にまで詰め寄ることができたといえます。負けはしましたが、次につながる終わり方です。
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得点
26分 エドゥ・ドラセナ(サントス)
38分 フェリペ・アンデルソン(サントス)
61分 ネイマール(サントス)
70分 フェリペ・アンデルソン(サントス)
77分 ビルソン(グレミオ)
92分 マルキーニョス(グレミオ)
その後・・・
コパ・リベルタドーレスを同時に戦っていたこともあり18位と出遅れていたサントスですが、最終的にはリーグを8位で終了。南米カップ戦の出場権は得られませんでしたが、終わってみればいつもと同じような順位です。
グレミオはリーグ戦を3位と素晴らしい順位で終え、2013年のコパ・リベルタドーレス出場権を獲得しました。
ゼ・ロベルトは37歳でしたが、年齢を感じさせない運動量でした。
サントス × グレミオ
スコア:4-2
2012年7月8日 エスタディオ・ウルバノ・カウデイラ 観客数:9,402
20歳のネイマールが躍動。チームのピンチを救いました。
【tribunahoje.comより】
サントスのスタメン(4-4-2)
GK: ラファエル
4: ブルーノ・ペレス エドゥ・ドラセナ ドゥルバウ フアン
4: エンリケ アドリアーノ アロウカ フェリペ・アンデルソン
2: ネイマール ビクトル・アンドラーデ
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SUB: アラーニャ(GK)
エヴェルトン・パスコア ブルーノ・ロドリゴ ジェウヴァニオ
ゲルソン・マグロン レオ レアンドリーニョ
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監督: ムリシ・ラマーリョ
グレミオのスタメン(3-4-2-1)
GK: マルセロ・グロエ
3: ウェルレイ ビルソン ジウベルト・シウバ
4: トニー フェルナンド ソウザ マルコ・アントニオ
2: レオ・ガゴ ゼ・ロベルト
1: クレーベル
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SUB: ブサット(GK)
アンドレ・リマ マルセロ・モレノ マルキーニョス
ガブリエル レアンドロ ナウド
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監督: バンデルレイ・ルシェンブルゴ
崖っぷちのサントス
7節を終えてサントスは18位。リーグ戦はここまで5分2敗の未勝利。得点も7試合でわずかに3得点。完全に窮地に陥ってしまっています。一方のグレミオは7位。前節アトレチコ・ミネイロに敗れているので、連敗は避けたいところです。
グレミオのジウベルト・シウバは、2003-04シーズンにアーセナルが無敗優勝した時のメンバー。“インビンシブルズ”の1人です。ゼ・ロベルトはかつてレヴァークーゼンやバイエルンで大活躍したあの選手。この試合当時37歳でした。
前半
前半はサントスのキックオフでスタート。
立ち上がりはアウェイのグレミオがボールを支配しますが、3分過ぎからはサントスもパスがつながるように。両者攻撃的で拮抗した展開です。
守備に関してはグレミオのほうが出足が早く、チェックが厳しいです。とくにネイマールは激しいチェックを何度も受けています。
サントスは細かなミスもチラホラ。フアンがサイドを上がりネイマールへパス・・・が、タッチラインを割ってしまう。フアンはスペースへ出したつもりだったと思いますが、ネイマールは足元で欲しがっていた様子。ネイマール怒ってます。
14分: ネイマールが左サイドを突破し、中央へ折り返し。パスを受けたエンリケがミドルシュート。グレミオの厳しい守備をかいくぐり、サントスは左サイドからチャンスを作る回数が増えてきました。
17分: 右サイドにポジションを変えてきたネイマールの細かなボールタッチからチャンスとなり、アンデルソンがクロス。これはグレミオDFに当たって相手ボールに。ネイマールは自由にポジションを移動しています。
25分: クレーベルのスルーパスにゼ・ロベルトが抜け出しGKと1対1となりますが、これはオフサイドの判定。
26分: サントスが先制点。ネイマールのFKから得たCK。ゴール前でネイマールが競って頭で落としたボールをエドゥ・ドラセナが押し込みました。
29分: ゼ・ロベルトの左サイドの突破から中央のフェルナンドがシュートを放つが枠を外れます。
38分: サントスが追加点。左サイドのフアンからパスを受けたフェリペ・アンデルソンが反転して豪快なミドルシュートを決めました。
この後は無理をしないサントスに対し、前掛かりのグレミオという展開で進みましたが、得点はなく2-0で終了。
...half time...
後半
後半頭からグレミオは2選手交代。トニーOUT、ガブリエルIN。そしてマルコ・アントニオOUT、マルセロ・モレノIN。モレノはボリビア代表選手です。
ガブリエルが右SBに入り、レオ・ガゴを左SBにポジションチェンジ。グレミオは4バックに変更です。
後半はグレミオがギアを上げて攻撃的に。
46分: グレミオのCKがサントスDFの足に当たってあわやオウンゴールでしたが、フェリペ・アンデルソンがゴールライン上ギリギリのところでクリアします。
59分: ゼ・ロベルトの中央突破からマルセロ・モレノがシュート。これはGKがキャッチ。
61分: グレミオが早くも3人目の交代。ソウザOUT、マルキーニョスIN。
61分: サントスが3点目。CKからネイマールがヘディングシュート。気がついたらゴール前にいたネイマールのポジショニングが絶妙でした。
66分: サントス選手交代。ビクトル・アンドラーデOUT、ジェウヴァニオIN。
70分: ネイマールが敵陣深くでウェルレイにファウルを受けFKを獲得。ウェルレイにはイエローカードが出されましたが、VTR再生で確認するとネイマールのダイブでした。気の毒なウェルレイ。
しかもこのFKからサントスの4点目が入ります。フェリペ・アンデルソンの蹴ったボールが直接ゴールイン。
72分: サントス選手交代。ドラセナOUT、ブルーノ・ロドリゴIN。
リードが4点差に広がった余裕からか、ネイマールが個人技で魅せはじめました。軽やかな足技は本当に見ていて楽しいですね。
77分: グレミオが1点返します。セットプレーからゴール前のこぼれ球をビルソンが押し込みました。グレミオは4-0にされても、それほど肩を落とさず攻撃的な姿勢を崩しませんでした。だからこそ生まれた得点といえます。
83分: サントス3人目の交代。負傷でフェリペ・アンデルソンOUT、エヴェルトン・パスコアIN。
ゲームは完全に攻めるグレミオ、守るサントス。しかしただ1人、あまり守備に加わらないのがネイマール。前線に残ったまま虎視眈々と得点チャンスを狙っています。
90分経過。追加タイムは4分。グレミオは攻撃の手を緩めず。まったく気落ちしていません。
92分: グレミオが追加点です。レオ・ガゴが縦に送ったボールをクレーベルが中央へクロス。DFに当たってこぼれたボールをマルキーニョスが豪快にミドルシュートを叩き込みました。
試合はこのまま4-2で終了。サントスは8戦目にしてリーグ戦初勝利。グレミオは連敗となりました。
ただグレミオは4点差になっても諦めることなく攻撃的で、だからこそ2点差にまで詰め寄ることができたといえます。負けはしましたが、次につながる終わり方です。
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得点
26分 エドゥ・ドラセナ(サントス)
38分 フェリペ・アンデルソン(サントス)
61分 ネイマール(サントス)
70分 フェリペ・アンデルソン(サントス)
77分 ビルソン(グレミオ)
92分 マルキーニョス(グレミオ)
その後・・・
コパ・リベルタドーレスを同時に戦っていたこともあり18位と出遅れていたサントスですが、最終的にはリーグを8位で終了。南米カップ戦の出場権は得られませんでしたが、終わってみればいつもと同じような順位です。
グレミオはリーグ戦を3位と素晴らしい順位で終え、2013年のコパ・リベルタドーレス出場権を獲得しました。
ゼ・ロベルトは37歳でしたが、年齢を感じさせない運動量でした。
タグ:2012
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