麻生祇 燐 の オカルトコレクション

【問】中世ヨーロッパでは、イエスキリストとの「融合」「結婚」を感じた修道女による「接神体験」が多く報告されていた。その中でも、十字架を心臓に埋め込まれたと告白し、死後、解剖によってそれが証明された修道女は誰か？

【答】モンテファルコの聖クララ
磔刑のイエスを深く信仰していた聖クララは、ある日、巡礼姿のイエスを幻視し、十字架の苦しみを受けたいと懇願したところ、十字架を心臓に埋め込まれたとされる。死後、解剖したところ、心臓の内側に磔刑のイエス像、茨の冠、鞭の跡等、受難の象徴が全て刻まれていたと言われている。神との交感を主張した同時代の神秘家、マイスター・エックハルトの主張が体現された事例が、多数この時代にあった。