麻生祇 燐 の オカルトコレクション

針を突き刺しても無事な串刺し人間


〔発生場所〕オランダ
〔発生年〕1912年
〔怪奇度３段階評価〕Ｂ
〔目撃者談〕
検査の結果、剣が彼の体を貫通しているのは確実です。なのに、内臓へのダメージがないんです。
〔注目ポイント〕
・不死身の肉体だけでなく、人の怪我を治す能力や、遠くのものを見る遠隔視能力も持っていたという。
・ミリン・ダヨの肉体があまりに奇跡的であることから、メディアから「第二の救世主」などと、キリストになぞらえて報じられたこともある。
〔概要〕
1912年、オランダ生まれのパフォーマー、ミリン・ダヨは、「奇跡の男」と呼ばれていた。その理由は、ダヨの驚くべきパフォーマンスにあった。ダヨのショーでは、助手がフェンシング用の剣を持ち出し、なんとダヨの背中から正面へ突き刺すのだ。なのに、体から血が流れることもなく、平然と立っている。このパフォーマンスに疑問を抱いた医師がダヨを検査したところ、Ｘ線検査で剣が実際に体を貫いていることが証明された。しかし、剣を抜いても何故か出血がなく、臓器も無事なのだ。この奇妙なダヨの体の謎は、未だに解明されていない。