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2017年12月20日

シュノンソー城を彷徨う女幽霊

夫を失ったルイーズが死の世界へと引き込む

シュノンソー城.jpg

〔場所〕フランス ロワール河畔
〔出現時間帯〕深夜
〔霊タイプ〕地縛霊、歴史霊
〔姿形〕女性型
〔目撃情報等〕
フランス、ロワール河のほとりに建つシュノンソー城。この古城には、白いドレス姿の高貴な女性の幽霊が出没するという。霊の正体は、400年前の城主であるルイーズ・ド・ロレーヌその人らしい。16世紀、夫のアンリ三世を暗殺によって失ったルイーズは、以後常に白い喪服を纏って城に籠りきりとなり、「白い婦人」と呼ばれるようになった。そして彼女の死後、城には庭番の夫婦だけが残り、ひっそりと時間が流れていたのだが…。暫くして、この城である不思議な事件が起こる。

ある晩、番小屋から城の方を見ていた庭番は、誰も居ないはずの城内に明かりが見えるのに気付き、小屋に妻を残して見回りに出かけた。しかしそれきり、何時間経っても帰ってこない。心配になった妻が恐る恐る城へ入ってみると、庭番は廊下に倒れて既に息はなく、安らかな死に顔はまるで夢でも見ているかのよう。悲しみにくれる妻が、何者かの気配に気付き顔を上げると、そこにはロウソクを手に真っ白なドレスを着た女性の姿が! これこそは夫を亡くし、孤独のうちに世を去ったルイーズの霊。死んでしまっても尚話し相手を求める彼女は、人々を死の世界へ引きずり込もうと、今も城の中を彷徨い続けているのだ。

posted by 麻生祇燐 at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 心霊
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