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2017年12月10日

目を開ける生首の絵

テレビ番組の中で起こった一瞬の怪奇現象

渡辺金三郎断首図.jpg

〔場所〕青森県弘前市
〔出現時間帯〕一度きり
〔霊タイプ〕物質霊
〔姿形〕生首型
〔目撃情報等〕
青森県弘前市の正伝寺というお寺には、いわくつきの掛軸が保管されている。「渡辺金三郎断首図」といい、生首を本物そっくりに細かく描いた日本画だ。縦長の絵の真ん中には、斬り落とされて棒にくくり付けられた男の首が、口にさるぐつわを噛まされ、目を固く閉じて描かれている。一目見ただけでも恐ろしい絵だが、何十年か前、この絵を巡って信じられない事件が起きた。固く閉じられているはずの目が、なんと一度だけ開いたのだ。それも、全国放送のテレビ番組の中で。

問題の絵はテレビ放送中、スタジオ後方のモニター画面に映し出されていた。当時の出演者はこのことに気付かなかったが、テレビ局には、番組を見て驚いた視聴者からの電話が殺到。改めてビデオを確認したところ、目は開いていたという。渡辺金三郎は江戸時代に実在した役人で、暗殺されて京都で首をさらされた。この絵はそれを忠実に描いたもので、赤い血の部分は、絵の具に本物の血を混ぜて描かれたとも言われている。霊は様々な方法で、生きている人間に自分の存在をアピールしてくるもの。この場合、あまりにリアルに描かれた絵に霊が乗り移り、無念の思いを伝えてきたという事かもしれない。

番組の放送後、問題のシーンを巡っては、技術的な調査が行われた。録画の時に映像に乱れが出てしまうノイズが原因か、ライトの角度によって見え方が違ったのか、ハエがまぶたの部分にとまったのではないか、などの色々な説が出た。しかし、技術的には目を見開いた状態を再現することは出来ず、結論は謎のままだ。この絵は、この後も何度か公開されているが、渡辺金三郎の目が開いたという記録はない。

posted by 麻生祇燐 at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 心霊
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