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2017年11月23日

鈴ヶ森刑場跡の生首

20万人が処刑された土地に残る怨念

鈴ヶ森刑場跡.jpg

〔場所〕東京都品川区
〔出現時間帯〕深夜
〔霊タイプ〕歴史霊、怨霊
〔姿形〕生首型
〔目撃情報等〕
東京都品川区にあった鈴ヶ森刑場は、江戸時代の初期から明治時代まで約200年あまり刑場として使われていた場所。処刑された罪人は20万人にも及ぶというから、中には無実の罪で無念を抱いて死んだ者の霊や、極悪人として邪悪な心を成仏できぬまま、彷徨っている霊も大いに違いない。跡地の周りでは、霊の目撃談が多い。中でも、切り落とした首に付いた血しぶきを洗っていたという「首洗いの井戸」に現れる霊が有名だ。真夜中に血まみれの生首の霊が井戸から飛び出し、見る者に飛びかかってくるのだという。

1.jpg
2.jpg

江戸時代には、鈴ヶ森と小塚原という二つの有名な処刑場があり、どちらも人通りの多い場所に置かれていた。その理由は、人々に処刑の様子を見せつけ、「こうはなりたくないな」と思わせて、罪を犯させないようにするためだったという。執行されていた刑は、磔にされてから串刺しや火あぶり、座らされて首を斬られる打ち首など。さらに、切った首をさらしものにする刑もあったようだ。恨みに思って、この場所を彷徨う霊が多いのも頷ける。

首洗いの井戸 鈴ヶ森.jpg

元々この場所には一本の大きな松があり、それにちなんで地名も「一本松」と呼ばれていたという。遠くからも目立つその大きな木は、当時「ここが刑場である」という何よりの目印になったはずだ。日本の各地には「〇〇松」「〇〇檜」「〇〇榎」などと呼ばれる古くからの大木がたくさん残っているが、その周りでは不思議と心霊現象の目撃が多いとされる。それも、こうした大木の根元が、昔の刑場やさらし場だったからなのかもしれない。

posted by 麻生祇燐 at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 心霊
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