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2017年10月09日

深泥池の幽霊

夜にはタクシーも避けるほどの幽霊最多目撃地

深泥池.jpg

〔場所〕京都府京都市
〔出現時間帯〕
〔霊タイプ〕地縛霊、怨霊
〔姿形〕人型
〔目撃情報等〕
京都のタクシー運転手は、ほとんどの人が「深泥池には霊が出る」という話を知っている。タクシー仲間の間では、夜にあの辺りで乗ろうとするお客さんは、無視してもいいと言われているほど有名な場所だそうだ。雨の日に、霊だと気付かずに乗せてしまうと、乗せたはずのお客さんがいつの間にか消えていて、シートがぐっしょり濡れていたという話や、車を降りたお客さんを見たら首のない女幽霊だった、などの目撃談があるという。そして、みな口を揃えてこう言う。「夜になったら、あの池に近付かない方がいい。」と。

深泥池 石塔.jpg

たくさんの霊が現れる原因の一つは、京都の町そのものが古いこと。過去にたくさんの戦いの舞台となったこの土地には、戦いに敗れた者の無念や、相手への恨みなどが積もっている。歴史が長ければ、それだけ数多くの人々の恨みが積み重なっている。実際、京都には処刑場の跡地や、鬼の首が埋められていると伝えられる神社など、心霊スポットが多い。そんな京都で、最も霊の目撃が多い場所として恐れられているのが、深泥池。深泥池のような自然の地形は、建物のように移動したり無くなったりしないため、最も歴史の長い心霊スポットなのだ。タクシーを怯えさせる女幽霊も、実は遠く平安時代の死者の怨霊なのかもしれない。

深泥池 看板.jpg

深泥池は、その名前から深い池を想像するが、水深は2m前後しかない浅めの池だ。それを聞いて「こんな浅い池で溺れて死ぬ人などいないから、幽霊が出る訳がない。」と考える人もいるが、これは間違い。深泥池は、水の下に積もりに積もった泥などの層があり、これが深さ15m以上もあるという。下の方の層を調査したところ、深泥池は数万年も前からこの場所にあることが分かっている。何が積もっていても、不思議はないのである。

posted by 麻生祇燐 at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 心霊
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