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2017年09月23日

恐山を彷徨う死者の魂

「あの世」に向かって行進する

恐山.jpg

〔場所〕青森県むつ市
〔出現時間帯〕夕方〜夜
〔霊タイプ〕浮遊霊
〔姿形〕集合体型
〔目撃情報等〕
青森県の恐山は、「死者の魂が集まる」と言われてきた霊山の一つで、それだけに霊の目撃情報が多い。その一つは、恐山へ向かう途中にある冷水峠で、赤子を連れた女の霊が現れるというもの。また、山に四つある温泉浴場で窓を開けると、湯気の向こうを死者たちが影のように歩いているのが見られるという。夜には、人がいないはずの浴場で、誰かがお湯を使っているようなピチャピチャという音がすることもあるそうだ。どの霊も悪さをする訳ではないが、死者の魂が集まる場所というのは本当のようである。

恐山 浴場.jpg

恐山は、高野山、比叡山と並ぶ日本三大霊山(三大霊場)の一つだ。霊山という、ただでさえ死者の霊が集まりやすい場所に「恐ろしい山」という名前が付いていて、ゴツゴツとした岩が並ぶ地獄のような風景が広がっている。こうしたイメージに惹かれて、多くの霊が集まったのだろうか? いくつかの霊の目撃談は、山に噴き出す火山性のガスのせいで幻覚を見てしまったのではないか、と言われているが、真相は分かっていない。

イタコの口寄せ.jpg

恐山に霊が集まるもう一つの理由は、「イタコ」と呼ばれる霊能者たちの存在にある。イタコは、相談者が会いたいと思う死者の霊を呼び寄せる「口寄せ」が出来る。狭い小屋に入って、呼び出したい死者の名前や生年月日をイタコに伝えると、呪文のようなものを唱えて霊を呼び出してくれるのだ。それからイタコに霊が乗り移り、霊の言葉を伝えてくれる。こうして死者の霊を呼び出しているのだから、恐山に霊が集まって来るのは当然と言えよう。

posted by 麻生祇燐 at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 心霊
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