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2017年03月18日

パズズ

病気を撒き散らす最強の悪魔

《伝承地域》
中東

《特徴》
「パズズ」は、イラクの伝説の中でも最強の悪魔と言われている。風の魔神であり、数百メートル以上の大きさで、背中に大きな4枚の翼、ワシのような鋭い爪のある足、ライオンに似た頭と前足、サソリの尻尾がある。イラクでは、雨の少ない時期にとても熱い風が吹く。これは、パズズの仕業だと言われている。パズズは、この熱い風を使い、水を干上がらせて植物や動物を殺してしまう。また、風に乗せて病気を人々に振り撒き、国を滅ぼそうとする。このように、パズズは人間を苦しめるのだが、生贄を与えると、暫くはおとなしくしてくれる。パズズが食べ物の少ない砂漠に棲んでいられるのは、この生贄のおかげなのだ。パズズの像を祀ると、病気の感染や悪霊から守ってくれるという神様のような役割もある。
Pazuzu.jpg


posted by 麻生祇燐 at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 妖怪
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