内積の値は cosθ によっているので、たとえば第 1 象限では θ が大きくなるほど内積は小さくなります。つまり
画像 と近い方向を向いているベクトルとの内積は値が大きくなります。方向が直角 (π/2) に近くなるにつれて、その値はどんどん小さくなります(直角では 0 です)。そして θ が π/2 を超えると値が負になってしまいます。
つまり内積とは「お互いが同じような方向を向いているかどうか」、「似ているかどうか」という目安になるのです。このイメージはとても大切で、実は関数もまた無限の成分をもつベクトルと考えることができて、異なる関数同士の内積をとってみると「お互いが似ているかどうか」ということを調べることができるのです。
これを人間関係でたとえると、趣味や価値観が似ている者同士は仲良くなって話も盛り上がるけど〜、正反対の考え方をする(負の内積をもつ)人同士だと、もう一生分かりあえないってかんじね〜。え? 変なたとえ? そうですかね? 次回は内積と直角についてお話しましょ〜。またね〜。
≫ 2 つのベクトルが直角ならば内積は 0 ですよ〜 (C)F@N Communications, Inc.