x → 0 の極限で y → 6 になることがグラフから見てとれます。不思議なことにきっちり 6 という整数です。この値はどこからくるのでしょうか? その答えは sinx の級数展開にあります。連続で微分可能な関数は x の多項式で表すことができることが知られています。 sinx の場合は、
画像 となります。これを y に代入して分子・分母を x 3 で割ると、
画像という形になりますね。x → 0 の極限を取れば y → 6 が得られます。数値計算だけではデータで 6.003000786 のような値を見ることになるので、本当に正確に 6 に収束するかどうか確信することはできません。大事なところは数学の基本に立ち返るということも大切です。
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