物理数学の直感的方法 [講談社/長沼伸一郎]
物理数学の直観的方法―理工系で学ぶ数学「難所突破」の特効薬〈普及版〉 (ブルーバックス)中古価格¥550から(2016/6/8 14:19時点)
この本は、工学や物理を学ぶ大学 1 年生の皆さんにぜひお勧めしたい本です。最初から終わりまで通読する必要はありません。この本を常に携帯しておいて、皆さんがこれから大学で学んでいく過程で初めて出会う概念(行列の固有値やエントロピーなど)が登場したときに、必要なページを開いて熟読してもらいたいのです。
大学で学ぶ数学というのは、高校数学に比べて抽象性がとても高く、ただがむしゃらに取り組んでも「いったい自分は今何をやっているんだろう」と茫然自失とさせるような罠がたくさん待ち構えています。とはいっても、工学や物理学に応用する数学は現実世界を扱うためのものですから、そこに必ず「具体的な意味」というものが隠されているはずで、本書ではそういう「具体的なイメージ」をじっくりと丁寧に解き明かしてくれます。
本書は全 10 章で構成されています:
第 1 章 線積分・面積分・全微分
第 2 章 テイラー展開
第 3 章 行列式と固有値
第 4 章 eiπ = −1 の具体的イメ
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