Excel VBA 数学実験室

 Excel と VBA を用いた数学実験ブログです。
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カテナリー(懸垂線)
(Blog Cat at 05/22 20:28)
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リーを g(x), また g(x) から k を引いた関数を f(x) とします:
 図をよく見て f(x) と g(x) の位置関係を把握してください。

 
問題06懸垂線.gif

(1) カテナリーが満たす方程式を確認する問題です。
 2y = ex + e−x を 2 乗すると

     4y2 = e2x + e−2x + 2   [1]

 また 2y′= ex − e−x を 2 乗すると

     4y′2 = e2x − e−x − 2

 両辺に 4 を加えて

     4y′2 + 4 = e2x − e−2x + 2   [2]

 [1] と [2] から

     1 + y′2 = y2

 が成り立ちます。カテナリーは 2 回微分すると元の形に戻ります。
 2y′= ex − e−x をもう1度微分すると

     2y′= ex + e−x

となって y" = y が示されました。

(2) まず α, β を求めておきます。
 f(x) = 0 とおいて、 ex = t の変換を行うと、

     t2 − 2 kt + 1 = 0
     t = k ± sqrt(k2 − 1)

 変数を元に戻して、

     ex = k ± sqrt(k2 − 1)

 対数を取れば α, β を得られますが、以下の積分計算を考えて、このままの形にしておきます。つまり、

     eα = k + sqrt(k2 − 1)
     eβ = k − sqrt(k2 − 1)

 計算に備えて次の形も用意しておきます:

     eα − eβ = 2 sqrt(k2 − 1)
     eα eβ = 1
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