Excel VBA 数学実験室

 Excel と VBA を用いた数学実験ブログです。
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調和平均の性質
(Blog Cat at 05/13 14:48)
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 b = 500  H = 1000/501 = 1.996

 このあたりで「おや」と思いませんでしたか?
 b = 100 と b = 500 でほとんど値に変化がありません。それ以前に、
 「こんなに大きな値を入れたのに、平均値がこんなに小さいの?」
 「 1 と 500 の平均値が 1.996 なんて、ありえなくない?」
 と思ってしまいますよね。

(3) もう少し解析的に見てみましょう。
  H(x) は x > 0 で定義されることに注意してください。
  商の微分公式を用いて H(x) の導関数を求めます:

画像カメラ
 ゆえに H(x) は単調増加関数です。
 H(x) の分母・分子を x で割って x ⇒ +∞ の極限をとると H(+∞) = 2a 。
 以上より 2a を漸近線とする簡単なグラフが描けます:

 調和平均のグラフ.gif

 つまり、調和平均 H は b をどれだけ大きくしても決して 2a を超えられなのです。
 
調和平均の意味 実は調和平均というのは平均時速を得るために用いられます。
 たとえば、往路・帰路ともに 1km の道のりを往復することを考えます。
 往路は徒歩(時速 a = 4 km/h)で、
 帰路は超伝導リニア(時速 b = 500 km/h)に乗ります!
 「たった 1km をリニアで
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