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2022年05月09日
今更ながら、ロシアを非難。ウクライナ侵攻に関して。
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ロシアによるウクライナ侵攻から2か月半が過ぎた。
私としても、今更ではあるが、強くロシアを非難したい。
改めて戦争というのは恐ろしいものです。大勢の人々が死亡し、けが人も多数発生。生活基盤となっている家も、インフラも破壊され、衣食住に直ちに困ることになる上、治安や衛生も極度に悪化する。
武力による侵攻などしてはいけない。
ロシアにも言い分があるのは理解している。しかし、ロシアの言い分に耳を傾けてみても、ウクライナへの軍事行動は間違っていると言わざるを得ない。
ロシアの言い分というのは、国防上の問題である。事実上の反ロシア同盟である北大西洋条約機構(以下NATO)の拡大が続き、そして旧ソ連の一部でいわゆる東側の有力な国であったウクライナも西側に接近してNATO入りを希望するようになった。
また、歴史を見ると、ナポレオンのフランスやナチスドイツに攻撃され、国土の奥深くまで信仰された過去も、ロシアやソ連にはあり、国防に対して日本人が考える以上に神経質になること、反ロシア同盟の国土が近付いてくることに恐怖を覚えてしまうことも、不可解ではない。
ただ、そこは外交交渉を続けて解決を試みるべきだった。
事実上の反ロシア同盟であるNATOが、冷戦終了から30年以上経った現在もその性格を変えることなく、東欧や旧ソ連西部へと影響力を伸ばしていることは、大いに問題があると思う。ロシアに脅威を与えている。しかし、NATOの仮想敵国が変わっていなかったとしても、NATOの内ロシアを攻撃しそうな国はなかったし、ウクライナがNATOに加盟したとしても、ウクライナの側からロシアに攻撃拗ね可能性は、まず考えられなかった。
将来的には分からないが、少なくとも5年以内に攻撃される可能性などほぼゼロであり、他の手段を考える余裕がないほどに国防上切羽詰まっていたと解することはできない。であれば、武力ではなく、外交での解決を試みるべきだった。
また、NATOが勢力を伸ばしていてロシアの脅威になっているとしても、それはお互いさまで、ロシアが他国の脅威となっている部分もある。ロシアは経済規模に対して軍事費が大きい上、その軍事力は世界でも3本の指に入ると言われている。更に、核保有国である。
反ロシア同盟をやめてほしければ、他国の脅威にならないようにすべきである。脅威にならないようにするというのは、軍縮以外にも方法はあると思うけれど、仮にロシアが軍事力を大幅に削減したとして、NATOやウクライナがロシアに対して軍事侵攻したとは思えない。
次に、ウクライナの態度についてであるけれど、確かに旧ソ連の有力国がNATO入りを希望するほどに西側に接近しようとしたことはショックだと思う。だけど、それは、ロシアがウクライナに対して敵対的姿勢をとってきたからではないですか。紛争に介入して、ウクライナ領土の一部をロシアのものにしようとしてきたりしたからではないですか。
ロシアとウクライナの国力や軍事力の差は歴然。ウクライナにとっては、逼迫した脅威です。
世界第3位とも2位とも言われる軍事力を背景に他国に脅威を与え、自分はNATOの脅威を持ち出す、これは通らない。
では外交によって活路は開けたのか。
私は充分に可能性があったと思います。
ヨーロッパの国々とは、石油やガスの貿易で良好な関係を作り、地球環境問題で更にロシアのガスが必要とされていました。この貿易の繋がりや、共に地球環境に取り組んでいく姿勢を共有して、更に関係を深められたのではないでしょうか。少なくとも、ロシアの軍事力が低下したとして、EU各国から軍事的圧力を受けることになることはないでしょう。
というか、ロシアのGDPは、NATO加盟国30か国中6番目のカナダより低い。NATOに対抗する存在であろうとすることが無謀という他ありません。
軍事費を押さえて、EU各国をはじめとする他国との友好を深めて、経済発展を目指すべきではないでしょうか。ロシアに脅威を感じている国がなくなることを目指すべきではないでしょうか。
ウクライナについても、旧ソ連内でのパワーで、ナンバーワンのロシアとナンバーツーのウクライナですから、ロシアがちゃんと話をリードすれば、ウクライナが離れていくことはなかったはずなんですけれどね、残念なところです。
危険が差し迫っていないにもかかわらず、武力を持ってNATO拡大に抵抗しようとし、直接刃を向けた相手は、NATO加盟国ではなく、経済規模や軍事力で遥かに下のウクライナ。当初の下馬評では、10日と持たずに首都は落ちるのではないかと言われた国。
多くの人命を奪い、世界に多大な経済損失を出した、プーチン政権のロシアに、強い非難の意志を表明する。
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