一方で、人気テレビ番組の『ぽつんと一軒家』には住民の高齢化に伴う集落の過疎化で1軒だけ残った民家が登場。野生動物による農作物の被害を語る。
野生動物の出没とぽつんと一軒家は表裏の関係にあり、日本の里山が置かれている現状を示しているようだ。
日本学術会議は、昨年、環境省の依頼で「人口縮小社会における野生動物管理のあり方」を提言した。其れによると「イノシシやシカは住民や猟師に多い地域では少ない」とする現状分析から、今後、里山の「人口縮小」「耕作放棄地の増加」などで分布は広がると予想している。
増加した野生動物による食害で高齢者が営農意欲を失い、動物の餌場となる耕作放棄地さらに広がっていき、野生動物の増加していく。
そのため、イノシシやシカの生息域が都市部の周辺まで広がりつつあり、住宅地や繁華街にひょっこり迷い込んでくるようになったことが理由の一つと考えているそうだ。
とりわけ、イノシシ、シカ、サルの食害が野生動物による農作物被害の7割を占めているそうだ。
対策としては、野生動物の捕獲である。秋から冬にかけての「狩猟」と食害防止と個体数調整のための「許可捕獲」があり地域により通年で行われている。
その結果、2000年度に15万頭だったイノシシは、18年度に60万頭、シカは14万頭が56万頭と捕獲が4倍増 その処理過程で出てきた肉がジビエとして市中に流通するようになってきている。。
農水省はジビエの利用拡大のため、捕獲から処理化工、販売まで一貫して行う『ジビエ利用モデル地区』を
全国に16設定。三重県では伊賀市といなべ市で、県猟友会、食肉卸,加工のサンショク、スーパー大手マックスバリュー東海などと協議会を組織。普及活動をしている。 (東京新聞引用)
まさにいたつごっこのように思えるが、やはり人間が取り分けて食の欧米化により米をはじめ野菜。果物作りに携わる若者が都会へと出ていき後継者がいなくなって、廃業し里山全体が維持されなくなっている点も見逃せない。地域の人々が若者を引き寄せるインパクトを積極的に進める必要性と、もっと政府が、大々的に農村を守ろうキャンペーンを大にして呼び掛けてもらいたいもんだ。各地域でそれどれ工夫しているが、、、。
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