グロービス経営大学院客員准教授の河野英太郎さんは「たどたどしく説明すると,自信
のなさが相手を不安に陥れ重箱の隅をつつくような質問攻めにあってしまう。
ホウレンソウでは自信たっぷりに振舞うべきだ」という、、。
〇 プライミング(呼び水)効果をうまく使うべき
組織で仕事をする際に欠かせないのが、報告、連絡、相談「ホウレンソウ」です。
ホウレンソウの場面には仕事がうまくいくちょっとしたコツがたくさんあります。
上司にホウレンソウをする前に「すみません、まだ準備不足なのですが」とか「うまく
言えないのですが」などと言い訳をしてしまうことってありませんか?
実はこれ確実に逆効果です。無意識にこうした枕詞を習慣として使っているなら今すぐ
やめるべきでしょう。
私は以前こんな実験をしたことがあります。
(A) 「まだ不十分ですが」と「B」「結構うまくまとまっていろと思います」という言葉
を頭につけたメール(内容は同じ)を別々のグループに送るという実験です。
結果はものの見事に分かれました。
(A)のメールには寄ってたかって【もっと考えてもってこい】とか【ここんとこがダメ】
良いったネガテイブなコメントが返ってきました。
一方、(B)のメールには【いいね】【お見事!】【こうするといいかも】といったポジ
テイブなコメントが返ってきました。内容は同じものにもかかわらずです。
これは人間が持っている「先入観」によるものです。心理学ではこれをプライミング
(呼び水)効果といいます。
「効く」と聞かれて薬を飲んだ場合と薬と知らずに飲んだ倍の効果の違いの実験が有名です
が、ビジネスでも自信があるという暗示を最初にかければ相手からはポジテイブな反応が返っ
てくるものです。あえて自信満々に振舞うことで相手の反応をポジテイブなものにし、自分
自信の追い風にすることが出来ます。裏を返せばわざわざ自分から逆風を作り出して無用な
労力や時間をかけるような愚かを犯す必要はないのです。
〇 自信をもって流れるような説明をする
同じ内容の報告でも、あの人がするとっスムーズなのに自分がすると質問攻めにあう――。
そういう経験はありませんか?
多くの場合、その原因はあなたの「たどたどしい」説明にあります。
つまりながらの説明は自身がないという印象を与え、相手を不安に陥れます。その不安が
重箱をつつくような質問に変わり、話の内容とは無関係な粗探しをされてしまうのです。
これでは目的は達成されないばかりか、あなたの信用にもかかります。
流れるような説明をするには二つのコツがあります。
@ 「森」→「木」→「枝葉」の順で話す。
(森=話の全体像)/木=話のポイント/枝葉=詳細の説明)
あなたの話したいこと、つまり「枝葉」から話し始めるのではなくまず全体像(森)を話す
ことで相手のベクトルを方向付け話のポイント(木)を説明して概要を理解させ、続いて
詳細説明(枝葉)に入るんです。これができると思った以上にスムーズにホウレンソウが
できます。
A 事前に「開始のセリフ」と「説明と説明の間のセリフ」を決めておくことです。
開始のセルフはつまり「あのーエット」と話し始めに最初の一言目から話題に入るという
ことです。説明と説明の間のセリフとは森と木、木と枝葉の説明をつなぐ接続詞です。
「しかし」なのか「具体的に言うと」理論の展開をスムーズにするための接続詞を事前に
決めておくと上司やクライアント前にしても緊張せずにホウレンソウはできます。
小さな事と思うかもしてませんがこうしたことの積み重ねがあなたの印象を作るのです。
更に詳しく知りたければ下記をご覧ください。
https://president.jp/articles/-/60202
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