2018年07月23日
西友よいったいどこへ行く
かつて西武流通グループ→セゾングループの雄として君臨し、現在米国ウォルマートの日本法人となっている大手スーパーマーケットチェーン・西友。
しかし、ウォルマートは西友を売却して日本市場から撤退することをほのめかしています。
西友はもともと西武鉄道ならびに西武百貨店のスーパーマーケット事業でした。しかしグループが鉄道と流通に分裂し、「セゾングループ」と改めると西武百貨店ともども一大繁栄期を迎えます。
ところがバブル崩壊でグループ全体が傾き、2000年代にグループ各社は切り売りへ。西友は米国の流通大手「ウォルマート」へ売却され同社の完全子会社となり、イオンやセブン&アイの強豪と互角になるどころか、それら猛攻にさらされながら生き延びているのです。
米国資本をも見捨てた西友は今後どうなるか。個人的には
[1]ユニーファミマHD
[2]テスコ
のどちらかになると考えます。
ユニーファミマの基幹事業であるファミリーマートは元々西友が始めた事業です。ファミリーマートはセゾングループ切り売りに際して西友に付くことをしないで、商社である伊藤忠商事に付きました。それを考えれば、「子が親を救う」ことも考えられます。これを機に、スーパーマーケット事業の全国フル展開へとつながるでしょう。
一方のテスコは英国の大手スーパーマーケットチェーン。2000年代に東京の地場食品スーパーマーケットチェーン「つるかめランド」を買収して日本進出をしましたが、ほどなく2010年代前半に撤退。日本の店舗網はイオングループに売却され、同グループの肥大化を助長する結果となってしまいました。北海道から九州までチェーン展開している西友を立て直すことで、日本再進出を狙うかも知れません。
いずれにしても、西友の存亡と未来は日本スーパーマーケット界の今後の在り方を大きく左右します。今後の動向に、注視です。
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