2018年02月18日
「越路吹雪物語」第7週
稀代のシャンソン歌手であった越路吹雪さんの生涯を描くテレビ朝日の昼のドラマ「越路吹雪物語」。このほど6週目の録画を見終えました。今回は戦後篇です。
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1945年。吹雪(瀧本美織)が在籍する宝塚歌劇団は大劇場を接収され、細々と活動を続けていました。そんな折、吹雪は脚本家の義男(駿河太郎)から、「郷里の静岡県へ帰るので一緒に来てほしい」と求婚を迫られます。しかし、うまく断る勇気がありません。そこで出版部の時子(木南晴夏)に「代わりに話して欲しい」と泣きつきます。最初はためらった時子でしたが、結局は引き受け義男に会います。義男も「結婚する気はない」と察知したようで、求婚の拒否は簡単に解決。
そして8月15日に終戦を迎え、宝塚歌劇団は再興へ向け動き出しました。物資や食料が不足して大劇場が海軍から進駐軍に引き続き接収されたものの、別の劇場で再開。戦時中「敵性語」として禁じられた外国曲も積極的に導入。人気も戦前の水準を大きく越えました。吹雪も歌えるトップスターとして高い評価を得、人気はさらに上昇します。機関誌「歌劇」の発行も再開され、時子も忙しくなります。
こんなこともありました。
戦時中の抑圧から解放されたからでしょうか、吹雪は時子の同伴なしで淡島千景(花乃まりあ),久慈あさみ(七木奏音),南悠子(田中珠里)と雑誌のインタビューを受けに行きました。エディターの「普段の表情を見せて下さい」との依頼に、4人は煙草を燻らせたりお酒を飲んだりなど「清楚なイメージ」を傷つける行為に出て時子に怒られたことも。
そんな折、戦争末期に召集された時子の先輩であり、劇団員に親しまれた「歌劇」誌の編集部員の森ちゃん(崎本大海)が帰ってきます。森ちゃんは適性検査で「丙種合格」となり、「お国のために尽くせない」ことで苛立ちを感じ、屈折した性格になってあとからやってきた時子に当たるようになっていました。時子がぶち切れた相手でもあります。ですが少しづつ心を開いてきたときに、戦局悪化を理由に召集されていたのです。
その後、映画産業が勃興し、同期の乙羽信子(咲妃みゆ)と後輩の千景が相次いで退団し映画界へ活動の場を移しました。大切な仲間と友人を相次いで失う吹雪。彼女の心は大きな迷いを生みます。
吹雪は大塚理事長(宇梶剛士)に「退団して活躍の幅を広げたい」と切り出します。しかし、理事長は時期尚早として認めてくれません。
激高して時子に相談した吹雪でしたが、興奮のあまり「知恵熱」を出してしまいます。吹雪の思いを汲み取った時子は、理事長にこう伝えました。
「私も宝塚歌劇団の一員です。劇団が家族や学校のような存在であるなら、私は吹雪の姉です。姉として、妹の将来を応援したい」
この言葉は、その後の吹雪の人生を変えることになります。
さらに、学徒出陣で召集された新潟時代の同級生だった大介が復員し、吹雪と再会します。そこで、思いもよらない言葉を告げられるのです。
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戦争による抑圧から解放されると、日本人は豊かさを求めさまざまな行動をおこしていきました。映画産業の勃興は多くの観客を呼びこみ、興行収入も急激に上昇しました。そしてそれは役者の給料も上昇させます。信子や千景の退団は「幅を広げる」だけでなく、映画会社からの高額な引き抜きもありました。その「セカンドステージ」への誘いが、吹雪を迷わせることになったともいえます。
第7週からは、その「セカンドステージ」への展開になるでしょう。乞うご期待。
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1945年。吹雪(瀧本美織)が在籍する宝塚歌劇団は大劇場を接収され、細々と活動を続けていました。そんな折、吹雪は脚本家の義男(駿河太郎)から、「郷里の静岡県へ帰るので一緒に来てほしい」と求婚を迫られます。しかし、うまく断る勇気がありません。そこで出版部の時子(木南晴夏)に「代わりに話して欲しい」と泣きつきます。最初はためらった時子でしたが、結局は引き受け義男に会います。義男も「結婚する気はない」と察知したようで、求婚の拒否は簡単に解決。
そして8月15日に終戦を迎え、宝塚歌劇団は再興へ向け動き出しました。物資や食料が不足して大劇場が海軍から進駐軍に引き続き接収されたものの、別の劇場で再開。戦時中「敵性語」として禁じられた外国曲も積極的に導入。人気も戦前の水準を大きく越えました。吹雪も歌えるトップスターとして高い評価を得、人気はさらに上昇します。機関誌「歌劇」の発行も再開され、時子も忙しくなります。
こんなこともありました。
戦時中の抑圧から解放されたからでしょうか、吹雪は時子の同伴なしで淡島千景(花乃まりあ),久慈あさみ(七木奏音),南悠子(田中珠里)と雑誌のインタビューを受けに行きました。エディターの「普段の表情を見せて下さい」との依頼に、4人は煙草を燻らせたりお酒を飲んだりなど「清楚なイメージ」を傷つける行為に出て時子に怒られたことも。
そんな折、戦争末期に召集された時子の先輩であり、劇団員に親しまれた「歌劇」誌の編集部員の森ちゃん(崎本大海)が帰ってきます。森ちゃんは適性検査で「丙種合格」となり、「お国のために尽くせない」ことで苛立ちを感じ、屈折した性格になってあとからやってきた時子に当たるようになっていました。時子がぶち切れた相手でもあります。ですが少しづつ心を開いてきたときに、戦局悪化を理由に召集されていたのです。
その後、映画産業が勃興し、同期の乙羽信子(咲妃みゆ)と後輩の千景が相次いで退団し映画界へ活動の場を移しました。大切な仲間と友人を相次いで失う吹雪。彼女の心は大きな迷いを生みます。
吹雪は大塚理事長(宇梶剛士)に「退団して活躍の幅を広げたい」と切り出します。しかし、理事長は時期尚早として認めてくれません。
激高して時子に相談した吹雪でしたが、興奮のあまり「知恵熱」を出してしまいます。吹雪の思いを汲み取った時子は、理事長にこう伝えました。
「私も宝塚歌劇団の一員です。劇団が家族や学校のような存在であるなら、私は吹雪の姉です。姉として、妹の将来を応援したい」
この言葉は、その後の吹雪の人生を変えることになります。
さらに、学徒出陣で召集された新潟時代の同級生だった大介が復員し、吹雪と再会します。そこで、思いもよらない言葉を告げられるのです。
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戦争による抑圧から解放されると、日本人は豊かさを求めさまざまな行動をおこしていきました。映画産業の勃興は多くの観客を呼びこみ、興行収入も急激に上昇しました。そしてそれは役者の給料も上昇させます。信子や千景の退団は「幅を広げる」だけでなく、映画会社からの高額な引き抜きもありました。その「セカンドステージ」への誘いが、吹雪を迷わせることになったともいえます。
第7週からは、その「セカンドステージ」への展開になるでしょう。乞うご期待。
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