2016年02月06日
北朝鮮は現在、国防力強化と同時に科学力の向上に力を注いでいます
こんにちは、
管理人のキミです。
「水爆実験成功」を主張し、
「人工衛星打ち上げ」と称する長距離弾道ミサイル発射準備を進める北朝鮮は現在、
国防力強化と同時に科学力の向上に力を注いでいます。
平壌には科学に関する展示施設や科学者専用住宅がオープンし、
科学発展を訴えるスローガンも目立っています。
1月下旬から2月初めに平壌を訪れた北京在住の東アジア学研究者、
荒巻正行氏が現地の様子を明らかにしました。
「民族史的事件である初の水爆実験成功を熱烈に祝賀する」
平壌ではこうしたスローガンが各所に掲げられ、
5月に予定される36年ぶりの労働党大会に向け、
ムードを盛り上げようとしている。
同時に「科学技術の機関車」「最先端を突破せよ」のスローガンを運搬ロケットの絵とともに掲げるなど、
科学技術振興の必要性を呼び掛けている。
昨秋には大同江沿いに科学者専用の高層住宅区域「未来科学者通り」が完成し、
今年から入居を開始。
1月1日には科学の体験型展示場を備えた「科学技術の殿堂」が完工し、式典で金正恩第1書記が科学力向上を訴えた。
現地でインタビューした北朝鮮の社会学専門家は「水爆は世界最先端の科学技術力を自力でつかんだという意義がある」と強調したということです。
荒巻氏は
「北朝鮮では水爆の技術である核融合が義務教育の課程にあり、
核に関する社会的理解が進んでいる。
今回の実験が原爆の小型化ではなく水爆だったのは、
軍事力増強に加え、科学力の進展を証明するためではないか」と語っています。
この専門家は科学力強化の目標について
「自衛手段だけでなく、
最終的には地下資源を自力で開発する能力を得るためだ」と指摘しています。
荒巻氏は党大会では科学力向上を軍事と経済分野の両面で打ち出し、
「科学、
未来、
新世代をキーワードに、
新たな時代の推進力となる指針を示すだろう」と予測しています。
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