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2014年10月02日

紙幣に膨大なバクテリア「口にお金を入れる」のはやめよう

おはようございます、ecarです。
今日は【紙幣に膨大なバクテリア「口にお金を入れる」のはやめよう】 をお届けします。



1ドル紙幣に関する遺伝物質の分析の結果、同大学の研究者たちは、
全部でざっと3000種類のバクテリアを特定した。
これは、
顕微鏡でサンプルを検査した従来の調査結果よりも何倍も多い。
それでも、
人以外のDNAは全体のわずか20%前後にとどまっている。
これは遺伝子データ銀行に登録されていないDNAが非常に多いからだ。



ダーティーマネー(汚いお金)の話をしよう。
科学者たちは、
紙幣には驚くほどの数のバクテリアが住んでいることを発見した。
英語にPut your money where your mouth is
(あなたの口にお金を賭けよ=ことばで言うよりまず実行を)
ということわざがあるが、
文字通り
「あなたの口にお金を入れる」
のはおやめになった方がいい。
 


米ニューヨーク大学の「ダーティーマネー・プロジェクト」の研究者たちは、
ドル紙幣に付着しているDNAの最初の包括的調査で、
銀行紙幣が人の手から手に渡るにつれて、
それが何千種類ものバクテリアを交換する媒介と化していたことを発見した。
  


発見した最も多い種類は、
アクネ菌(皮膚に生息する微生物の一つ。
にきびや吹き出物の原因を作り出す)だ。
その他では、
胃潰瘍、
肺炎、
食品中毒、
ぶどう球菌感染症にリンクした種類の細菌だ。
一部には抗生物質耐性を担う遺伝子があったという。
 


「ダーティーマネー・プロジェクト」
を実施したニューヨーク大学ゲノミクス・システム生物学センターのジェーン・カールトン所長は
「それはわれわれにとって驚くべきことだった」
と述べ、
「われわれはお金の上での微生物の成長を発見したのだ」
と述べた。
 


彼らの研究(未公表)によって、
ダーティーマネーという国際的な問題を垣間見ることができる。
ルピーからユーロに至るまで、
紙幣は世界で最も頻繁に受け渡しされる品目の一つだ。
衛生学者たちは長年、それが感染源になり得ると懸念してきた。
 


特殊な銀行紙幣用紙を製造して23カ国に提供しているイノービア・セキュリティのフィリップ・エティエンヌ社長は
「体温と同じ温度になる財布はシャーレ(ペトリ皿)のようなものだ」
と述べた。
 


各国の中央銀行や財務省は、
紙幣について微生物上の問題よりも偽造や耐久性を心配するのが通常だ、
と幾人かの通貨専門家は言う。
世界中で流通する新たな銀行紙幣は年間約1500億枚で、
政府は所有に適した紙幣を人々に供給するため年間約100億ドル(約1兆円)支出している。
 


米国の1ドル紙幣は、コットンとリネンの混合繊維で、
わずか21カ月しか持たない。
米連邦準備制度(FRS)は今年、
8億2670万ドルを投入して新紙幣78億枚を製造する。
額面総額は2971億ドルに達する。



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紙幣をもっと長持ちさせるため、
カナダからブータン王国に至る諸国は柔軟性のあるプラスチックポリマーフィルムのシートに銀行紙幣の図案を印刷している。
それが微生物面にも影響するようになっている。
 


オーストラリアのバララット大学の研究チームは、
新しい紙幣の素材の公衆衛生上の効果に関する近年の調査で、
10カ国のスーパーマーケット、コーヒー店、
カフェテリアから採集した紙幣を分析した。
 


「食品媒介の病原菌と疾患」誌に掲載された2010年の同チームの論文によれば、
バクテリアの数は採集した場所によって大きな差があったが、
一般的にポリマー紙幣ではコットン・ベースの紙幣よりもバクテリアの数が少なかったことが判明した。
 


イノービアのエティエンヌ氏は
「ポリマー紙幣の利点は吸収性でないことだ」
と述べ、
「清潔さの利点がある」と語った。
 


総じて、
ニューヨーク大学の研究者たちが従来の調査に比べて、
これほど多くのバクテリアの種類を特定できたのは、
高速DNAシークエンシングとコンピューター化されたデータ分析のおかげで、
DNAによって生命形態を認識できたためだ。
これは細胞を培養して顕微鏡で観察する従来の調査とは異なっている。
 


ニューヨーク大学のチームは調査にあたって、
マンハッタンのある銀行
(名前は公表せず)
から昨年採集した1ドル紙幣80枚で見つかったDNAを分析した。 
全部で、
このドル紙幣にはDNAセグメント(断片)が約12億個見つかった。



本日も、最後までお読みいただきまして感謝いたします。
ありがとうございました。
それでは、「ごきげんよう!」ecar
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