2014年08月10日
“HVかミニバン、軽自動車しか売れない
“HVかミニバン、
軽自動車しか売れない”新車販売に、
どんな変化が起きたのか?
日本自動車販売協会連合会(自販連)と
全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が
7月の新車販売統計を発表した。
それによると、
4月の消費増税以降の販売落ち込みは、おおむね解消に向かっていると思われる。
ただし、
新車販売の1-6月累計と7月単月の販売ランキングには微妙な違いが表れている。
登録車ベスト3は、
日本を代表するハイブリッド車(HV)が1位から順に
「トヨタ・アクア(2万3909台/前年比83.4%)」
「トヨタ・プリウス(1万6865台/同73.1%)」
「ホンダ・フィット(1万6636台/同144.0%)で、
1-6月累計の傾向と大きな違いはない。
が、
本年1年間の累計を予想すると、
前年割れを繰り返すトヨタ製HVモデルの古さは否めない。
モデル末期といわれる2009年デビューのプリウス、
2011年デビューのアクアに比べて、
昨年登場したフィットには、
いまだに新鮮味がある。
ただし、
トヨタの強みは、
アクアから廉価ミニバン、
高級セダン、
クラウンやレクサスに至るHVフルラインアップにある。
登録車7月ランキングの4位には、
満を持してHV化した5ナンバーのミニバン
「ヴォクシー(1万2704台/同292.7%)」が入り、
兄弟車の「ノア(6784台/同201.5%)と合わせると1万9488台に達する。
これまで6年間にわたってこのカテゴリーでトップに立ってきた
「日産セレナ(6591台/同73.2%・7月ランキング10位)」を、
いとも簡単に抜き去った。
同じようにSUVの分野でも大きな変化が現れている。
昨年までクリーンディーゼル搭載で快走していた
「マツダCX-5(2093台/同61.4%)」を昨年末にファンの熱い声に応えて復活した
「トヨタ・ハリアー(5205台)」
が蹴り落としたと思った隙に、
「ホンダ・ヴェゼル(11567台・7月ランキング6位)」
が大躍進を見せている。
これらのランキング変化の要因はすべてのカテゴリーでHVが登場してきたことによる。
ミニバンのノア&ヴォクシー、
SUVのハリアーとヴェゼルしかりである。
純粋な国産セダンとしてトップの16位となった
「トヨタ・クラウン(3543台/同52.7%)も半数以上がHVだ。
ちなみに、
登録車ベスト30にランクインする唯一の国産セダンがクラウンである。
軽自動車に目を移すと、
ここでも販売傾向に変化の兆しがある。
これまで、
「ダイハツ・タント(1万7044台/同158.8%・7月軽自動車ランキング1位)や
「日産デイズ(1万4832台/115.0%・7月軽自動車ランキング2位)」、
「ホンダN-BOX(1万4633台/104.2%・7月軽自動車ランキング3位)
などの実用的で室内が広いトール系ワゴンが席捲してきた。
そこに割って入ってきたのが、
往年のオフロードバイクの名を譲り受けた、
“楽しいSUV系の軽”を標榜する
「スズキ・ハスラー(1万4006台・7月軽自動車ランキング4位)」
だ。
同社の量販車種であるトールワゴンの
「スズキ・ワゴンR」や
「スペーシア」を出し抜き、
同社ナンバーワン車種に躍り出た。
また、
軽自動車2座オープンの
「ダイハツ・コペン(1327台・7月軽自動車ランキング15位)」
も発売直後にも拘わらず健闘している。
実用性を追求してきた軽自動車にも
「ホンダN-ONE」が提案した
「所有する愉しさ」や
「運転する楽しさ」に加えて、
「スポーツ」、
あるいは「優雅な」個性を求め始めたということか?
登録車と軽自動車の乗用車総合で見ると、
ベスト10には5車種がHVおよびHVをラインアップする登録車で、
4車種が軽自動車だ。
残る1車種はトヨタのグローバルコンパクト
「トヨタ・ヴィッツ(1万1891台・7月ランキング5位)」である。
相変わらず、
“日本ではHVかミニバン、
軽自動車しか売れない”傾向は変わらないものの、
「ホンダ・ヴェゼル」や「スズキ・ハスラー」
「ダイハツ・コペン」の売れ行きは、
これまでとは異なるベクトルを感じさせる。
ecar
軽自動車しか売れない”新車販売に、
どんな変化が起きたのか?
日本自動車販売協会連合会(自販連)と
全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が
7月の新車販売統計を発表した。
それによると、
4月の消費増税以降の販売落ち込みは、おおむね解消に向かっていると思われる。
ただし、
新車販売の1-6月累計と7月単月の販売ランキングには微妙な違いが表れている。
登録車ベスト3は、
日本を代表するハイブリッド車(HV)が1位から順に
「トヨタ・アクア(2万3909台/前年比83.4%)」
「トヨタ・プリウス(1万6865台/同73.1%)」
「ホンダ・フィット(1万6636台/同144.0%)で、
1-6月累計の傾向と大きな違いはない。
が、
本年1年間の累計を予想すると、
前年割れを繰り返すトヨタ製HVモデルの古さは否めない。
モデル末期といわれる2009年デビューのプリウス、
2011年デビューのアクアに比べて、
昨年登場したフィットには、
いまだに新鮮味がある。
ただし、
トヨタの強みは、
アクアから廉価ミニバン、
高級セダン、
クラウンやレクサスに至るHVフルラインアップにある。
登録車7月ランキングの4位には、
満を持してHV化した5ナンバーのミニバン
「ヴォクシー(1万2704台/同292.7%)」が入り、
兄弟車の「ノア(6784台/同201.5%)と合わせると1万9488台に達する。
これまで6年間にわたってこのカテゴリーでトップに立ってきた
「日産セレナ(6591台/同73.2%・7月ランキング10位)」を、
いとも簡単に抜き去った。
同じようにSUVの分野でも大きな変化が現れている。
昨年までクリーンディーゼル搭載で快走していた
「マツダCX-5(2093台/同61.4%)」を昨年末にファンの熱い声に応えて復活した
「トヨタ・ハリアー(5205台)」
が蹴り落としたと思った隙に、
「ホンダ・ヴェゼル(11567台・7月ランキング6位)」
が大躍進を見せている。
これらのランキング変化の要因はすべてのカテゴリーでHVが登場してきたことによる。
ミニバンのノア&ヴォクシー、
SUVのハリアーとヴェゼルしかりである。
純粋な国産セダンとしてトップの16位となった
「トヨタ・クラウン(3543台/同52.7%)も半数以上がHVだ。
ちなみに、
登録車ベスト30にランクインする唯一の国産セダンがクラウンである。
軽自動車に目を移すと、
ここでも販売傾向に変化の兆しがある。
これまで、
「ダイハツ・タント(1万7044台/同158.8%・7月軽自動車ランキング1位)や
「日産デイズ(1万4832台/115.0%・7月軽自動車ランキング2位)」、
「ホンダN-BOX(1万4633台/104.2%・7月軽自動車ランキング3位)
などの実用的で室内が広いトール系ワゴンが席捲してきた。
そこに割って入ってきたのが、
往年のオフロードバイクの名を譲り受けた、
“楽しいSUV系の軽”を標榜する
「スズキ・ハスラー(1万4006台・7月軽自動車ランキング4位)」
だ。
同社の量販車種であるトールワゴンの
「スズキ・ワゴンR」や
「スペーシア」を出し抜き、
同社ナンバーワン車種に躍り出た。
また、
軽自動車2座オープンの
「ダイハツ・コペン(1327台・7月軽自動車ランキング15位)」
も発売直後にも拘わらず健闘している。
実用性を追求してきた軽自動車にも
「ホンダN-ONE」が提案した
「所有する愉しさ」や
「運転する楽しさ」に加えて、
「スポーツ」、
あるいは「優雅な」個性を求め始めたということか?
登録車と軽自動車の乗用車総合で見ると、
ベスト10には5車種がHVおよびHVをラインアップする登録車で、
4車種が軽自動車だ。
残る1車種はトヨタのグローバルコンパクト
「トヨタ・ヴィッツ(1万1891台・7月ランキング5位)」である。
相変わらず、
“日本ではHVかミニバン、
軽自動車しか売れない”傾向は変わらないものの、
「ホンダ・ヴェゼル」や「スズキ・ハスラー」
「ダイハツ・コペン」の売れ行きは、
これまでとは異なるベクトルを感じさせる。
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